読書術や速読術はライフハックの技術としてよく語られるが、どう読むかより、読んだ後、頭のなかに何が残っているかが重要だ。速読して理解したつもりになっていても、一週間したら頭のなかに何も残っていなかったら話にならない。読書の後は、何を頭の中に残すか、残った知識をどう活用するかという「読後術」を自分に合った方法で決めておくとよい。
目次を見て概要が思い出せるか確認する
一番簡単な読後術は、目次を見て内容が思い出せるか確認することだ。読み終わった後ですぐに目次を見ながら内容を想起するのもよいし、1週間や2週間経ってから目次だけ見て、概要がどれだけ頭に残っているかをチェックしてもよい。
読書の記憶は音楽の記憶にも似ていて、個別の情報として思い出せなくても、叙述の流れで思い出せる部分がある。目次を見てチェックし直すことで記憶も強化できる。
目次の読後チェックをより効率的にするなら、読書前に目次を使って書籍の枠組みを頭に入れておいてもよい。読書中はその枠組みに情報を埋めていくようになるので、読後も内容が想起しやすくなる。ただ、読書前に目次を暗記しようとすると内容への憶測が含まれ、読書の邪魔になることもある。それが気になるなら、概要理解の手助け程度に留めておこう。
さらに徹底するなら、目次を暗記してしまうという手もある。書籍によっては目次が詳細になっているが、全部覚える必要はない。章のタイトルだけ暗記してもよい。たいていの本は十章くらいの構成なので暗記はそれほど難しくない。
巻末の白ページに要点を書き込む

本を読み終えたらチェック用の質問を巻末に書き込んでおく
読書後、あるいは読書中でもよいので、ここは要点だと思う部分や、思いついた関連アイデアを巻末の白ページに箇条書きで書き込んでおく。書籍とノートを一緒にしておくわけだ。巻末に余白がなかったら付箋に書いて貼りつけてもよい。
さらに細かいテクニックもある。箇条書きの要点には「p75」というようにページ数をつけておく。巻末の白ページに書かず、該当ページに要点を書き込めばよいと思うかもしれないが、これにはわけがある。
要点の箇条書きは、質問形式にしておくと効果的だ。例えば、「海上保安庁の年間の予算はいくら?p16」「中国の黒字が突出したのは何年から?p81」「スーダンの石油に投資しているインドの会社名は?p198」といったような感じだ。
数字や固有名を答えにしておくと問いが作りやすい。概要的な問いかけではなく、読後の記憶を釣り上げるようなキーワードを答えとした質問にすると効果的だ。巻末に書き込んだ問いを見て、答えを本文で探すという手順を踏めば記憶が強化できる。






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