様々な支援を受け、自転車操業から脱出。レイオンコンサルティングのリペア事業は着実に成長の道を歩んでいく。その一方で、橋口氏は依然、大きな悩みを抱えていた。
人材サービスの要は、言うまでもなく人材にある。しかし、求人広告を見て集まってきた職人たちは、プロ意識や向上心が乏しい問題児ばかり。無断欠勤や現場での行き違いによるトラブルが頻発していた。気まぐれな職人たちをどう束ねていくべきか――。橋口氏の試行錯誤が始まる。
気まぐれな職人の目の色が変わってきた!
橋口氏は、リペア事業を始めた当初“携帯電話恐怖症”に見舞われたという。
「毎朝7時ごろになると電話がかかってくるんです。来るはずの職人が来ないという業者からのクレームだったり、当日になって熱が出て現場に行けないという職人からの連絡だったり…。あるいは、道具や材料を忘れて作業ができないという電話がかかってくることも頻繁にありました」
こんな電話に追われていたのでは、仕事どころではない。気まぐれな職人をどう統制するか。悩みに悩んだすえに、橋口氏は「システム化」が必要だと認識。人材管理の仕組み作りに着手する。
「技術のマニュアルを作り、綿密な研修プログラムを実施しました。ペーパーテストや実技による技術者の昇級試験も定期的に実施し、職人の品質管理や安全管理をシステマチックに行なうようにしました」

2005年8月には、本社とは別に研修センター(テクニカルセンター)を設置した。研修で、技術から顧客とのコミュニケーション能力までみっちり鍛えた後に、現場に送り出すシステムだ。さらに、プロ意識を植え付けるには「見た目から入る」ことも大切。職人にオリジナルの制服の着用を義務付けた。様々な仕組み作りを進めていくなか、“問題児たち”の意識も次第に変化してくる。






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