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GE財務部門の強さを探るビジネス

【1】経営者のパートナーとして、あらゆる意思決定に加わる(1/3ページ)

2008.06.06

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世界でビジネスを展開し、成長を続けるGEグループ。その成長を支える財務・経理部門とはどのような組織なのか。GEヘルスケア・ジャパンCFOの村上義人さんに強さの秘密を聞く。第1回目は、経営企画の機能も担う財務・経理部門の役割についてだ。

--村上さんは、30歳の若さでGEヘルスケア・ジャパンのCFO(最高財務責任者)という重責を担っていらっしゃるんですよね。GEグループで財務・経理部門がどのような役割を果たしているのか、村上さんの仕事を通してご説明いただけますか。

村上 私がCFOを務めているGEヘルスケア・ジャパンは、GEグループの6事業部門の一つであるヘルスケアビジネスを日本で統括する組織です。現在、画像診断装置を開発・製造・販売するGE横河メディカルシステム、バイオ関連製品を取り扱うGEヘルスケア バイオサイエンス、そして放射性医薬品や診断用薬を取り扱う日本メジフィジックスの3社があり、売上高は合計1700億円くらいです。ファイナンス(財務・経理部門)には、60人ほどのスタッフがいます。

 CFOの役割としては、会社法に基づいた決算やタックスファイリング(税務申告)なども当然ありますが、私にとって最も重要な仕事は、収益力を高めながらビジネスをどのように成長させていくのか、その方向性や取るべき施策、体制作りなどの戦略をオペレーションズのチームと一緒になって練ることです。その際に、ファイナンスのチームとして適切なデータを出せるような環境を整えることも欠かせません。

 もう1つ、非常に大きな比重を占めるのは、ファイナンスチームのスタッフのモチベーションを高め、将来の成長に貢献できるような人を育てていくことです。おそらく3割ぐらいの時間は、ファイナンスのスタッフとのミーティングや育成のための活動に使っています。

従来のブックキーピング(経理)のイメージではない

--オペレーションズというのは、営業部門などを指すのですか。

村上 そうです。セールス(販売)やサービス(保守)、それにモダリティ(製品担当)などです。モダリティの組織は、CT(コンピューター断層撮影装置)スキャナーやMRI(磁気共鳴画像装置)といった製品群に分かれ、それぞれの販売戦略を立てます。

 特徴的なのは、セールス、サービス、モダリティのそれぞれを担当するファイナンスのスタッフがいて、サポートしていることです。さらにFP&A(全社の財務分析部門)が全体の数字の統括をして、業績を議論します。組織力という観点からすると、各部門のかなり深いところまでファイナンスが入っていき、各部門の担当者も数字を意識した議論をするところが、GEの強みの1つではないでしょうか。

 そのようにしてまとめた数字を基に、ビジネスの現状や四半期ごとの業績見通しなどを議論する「オペレーティングレビュー」と呼ばれる会議を毎月、開いています。GEヘルスケア・ジャパンの場合、CEO(最高経営責任者)とCFO、モダリティのリーダー、それに全国で活動しているセールスとサービスのリーダーたちがこの会議に参加しています。

--営業などにも財務担当者がいるのは意外ですね。

村上 ファイナンスというのはビジネスパートナーでなければいけないということです。感覚的には、常にCEOやビジネスのリーダーの隣に存在している。今、説明した販売部門だけではなく、製造部門にも同じような形でファイナンスのスタッフがいて、同じようにミーティングをやるのです。ファイナンスが多くの場面で非常に深く入り込んでいますので、従来のブックキーピング(経理)のイメージとはかなり違います。

 GEの各事業部門グループのCEOの中には、CFO出身者が何人もいます。数字に対する感覚であるとか、ビジネスをどのような方向に展開していけば望まれる結果につながるかという関係をよく理解している者がビジネスリーダーになっていく傾向にあると思います。

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