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潜在“脳力”を活かす仕事術

【4】脳は自分を「できるヤツ」だと思い込む

Associe

 脳は自分を「できるヤツ」だと思い込む──そんなデータがある。

 かつて米カリフォルニア工科大学の下條信輔先生が、日本に紹介した米国での調査結果だ。データによると、高校生の70%が「自分の指導力は同級生たちに比べて平均以上にある」と考えているという。一方、平均以下と自己評価した人は、わずか2%であったそうだ。

 これらの数値は「平均値」の概念を考えれば矛盾する。それだけヒトは自分を高く評価する傾向があるわけだ。

 ちなみに「他人とうまくやっていく能力」については、60%以上の生徒が「自分は上位25%以内」と答えるから面白い。大学教授に至っては、なんと94%が、「自分は同僚の教授たちよりも優れている」と信じているという。

「自分は平均以上に優れている」

 「自分は平均以上に優れている」と自己評価している、あるいは「自分は平均以上に公平で、偏見が少ない」と思い込んでいるのは、ほぼ間違いないだろう。

 こうした奇妙な現象が生じる理由はいろいろとあるだろうが、1つには「情報のバイアス」が挙げられよう。

 子供には叱ってくれる親や先生がいる。しかし、年齢を経れば、あるいは社会的地位が上がれば、自分を叱ってくれる人が少なくなる。教授ともなれば、「さすがは○○先生です」「丁寧でわかりやすい解説をありがとうございます」「いつも本当にお忙しそうですね」と自尊心をくすぐる声が周囲に溢れる。お世辞だと本人も十分にわかってはいるのだろうが、しかし、そんな声に長年囲まれていれば、「自分はエラい」と思い込んでしまっても仕方がない。

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