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人を組み替える

2015.03.17

実践! 相手と“つなげる”プラスモードの自分プレゼン

藤原 和博

社長の[よのなか]科 つなげる力 3分講座

意識改革 プレゼンテーション コミュニケーション

「つなげる力」をキーワードに、新しい時代のマネジメント、リーダーシップ、イノベーションを指南する3分間動画の連載です。講師は、元リクルートフェローで、東京の杉並区立和田中学で義務教育初の民間人校長を務めた藤原和博さん。経営者としてのコミュニケーション力を研き直せるだけでなく、アイデア溢れる人材の獲得、育成につながる知恵が、ホワイトボードを使った解説とショートエクササイズを通して、自然に身に付きます。

 

相手に自分を理解してもらうとき、言い換えれば、自分の脳と相手の脳を“つなげる”とき、まず練習してもらいたいのが以前に紹介した「キャッチフレーズ型の自分プレゼン術」だ。今回は次のステップとして、相手に自分の“プラスモード”を素直に伝える練習をしてみよう。

なお、仕事に関することはご法度として試してもらいたい。あくまで仕事以外のことで、自分が得意なこと、好きなこと、昔から集めているものなど、そういう自分のプラスモードを自由に表現してみよう。「正解」にこだわる必要はないから気楽でいい。時間は30秒から1分くらいで、思いきり語ってみてほしい。

 

目の前にうなずいてくれる人がいたほうが話しやすいと思う。これは余談だが、うなずくときは相手の話をごっくんごっくん飲み込むように、相手の話が頭のほうから体に入ってくるかのように、大きくうなずいてみよう。そうするとコミュニケーションが取りやすくなるはずだ。

さて、プラスモードの自分をうまく表現できただろうか。これが一番素直な自分プレゼンの方法だと思う。逆に、マイナスモードの自分プレゼンという方法もある。伝説のリクルーターは、ネガティブな過去を面白く話せる人材を(コミュニケーション能力が高い人材として)評価していた。

もし自分の中に、どうにもプラスモードで話せることが見当たらないという人は、今からでも遅くない。昨日まで全くやったことがないこと、知らなかったこと、興味が無かったことにチャレンジしよう。今日から1万時間を費やせば、人は何でもマスターレベルに達することができる。1万時間かけるというと長いように感じるだろうが、1日3時間ならば(1年で1000時間だから)10年だ。1日6時間できるならば、たった5年で到達できる。

マスターレベルとまでは言わなくとも、自分個人のプラスモードを名刺のブランド(会社名や役職)とは別に持ち歩いていると、相手とつながりやすくなる。仕事をしていないときの自分、つまり個人モードの自分というものも、この機会に見直してみてはいかがだろうか。

併せて読みたい、編集部からのおすすめ記事
初対面の15秒で“つかむ”、キャッチフレーズ型の自分プレゼン術

初対面の際、いきなり名刺を渡すのではなく、自分のキャラクターを少しでも切り出してから相手との心の距離をすっと縮め、接点をつくる技術。これが「つかみを取る」ということだ。

プロフィール

藤原 和博 (ふじはら かずひろ)

1955年東京生まれ。78年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任後、93年よりヨーロッパ駐在、96年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校校長を務める。08年~11年、橋下大阪府知事の特別顧問、14年~佐賀県武雄市の教育政策特別顧問に。キャリア教育の本質を問う[よのなか]科が『ベネッセ賞』、新しい地域活性化手段として「和田中地域本部」が『博報賞』、給食や農業体験を核とした和田中の「食育」と「読書活動」が『文部科学大臣賞』をダブル受賞し一挙四冠に。著書に『人生の教科書[よのなかのルール]』『人生の教科書[人間関係]』(ちくま文庫)など人生の教科書シリーズがある。ビジネス系では『リクルートという奇跡』、情報編集力の本質を和田中での改革ドキュメントとともに解説した『つなげる力』(ともに文春文庫)。人生後半戦の生き方の教科書『坂の上の坂 55歳までにやっておきたい55のこと』(ポプラ社)は12万部を超えるベストセラーに。最新刊は『もう、その話し方では通じません』(中経出版)。詳しくはホームページ「よのなかnet」に。