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三橋 健

人を組み替える

神さまからご利益をいただくには?

神職として神明奉仕をしていた時、氏子の方から「神主さん、神さまからご利益をいただくには、どうすればいいですか」「お賽銭は多くあげれば、それだけご利益も多いのですか」。このような質問を受けたものです。神職の資格を取得して日も浅く、どう答えるべきか、悩んだものでした。

時間を味方につける

便利な短縮、危険な短縮

“早く結果を出したい”と功を焦るのは、人間らしい感情の一つという神道学者の三橋健氏。太古の昔から誰もが一度は考えたであろう「学問に近道はあるのか?」という問いは、学者の世界のみならず、会社経営にも通じる点が多くありそうです。

時間を味方につける

運と運命

混同しがちな“運”と“運命”。この二つの言葉には、明確な違いがあると言う神道学者の三橋健氏。自分の力で未来を切り拓くには、どうすればいいのか。運を引き寄せる方法はあるのか。「運」にまつわる興味深い話をご紹介します。

カネを活かす

価値・意義・予算──高いハードルをクリアした祭礼図

博物館の資料購入には、さまざまな厳しい条件が課せられます。國學院大學神道資料館の館長を務めた経験を持つ神道学者の三橋健氏が、実際に交渉にあたった祭礼図購入の経緯を紹介します。

人を組み替える

小指の働き

手の指にはそれぞれ名前がついています。いつ、誰がこのように命名したのであろうか、詳しいことを私は知りませんが、それぞれの指が家族のメンバーに例えられているのは興味深いことです。そこに、手の指の一本一本に思いを寄せてきた日本人のやさしさが表れているように思います。

モノと道具を再構築する

私の本の管理法

若い研究者から「先生は多くのご本をどのように管理しておられますか」と問われた。彼は日に日に増えていく本に悩まされているらしいのです。私自身も、若い頃は間借りの小さな部屋に住んでいましたから、今の彼の気持ちは十分に理解できます。

モノと道具を再構築する

駅弁のふたの裏のご飯粒

学生たちと調査旅行に出かけたときなど、みんなで駅弁を食べるのは楽しいものです。私は中身をいただく前に、ふたの裏についたご飯粒を丁寧にお箸で取って食べます。そのような私のしぐさに厳しい眼差しを向ける学生もおります。中には「恥ずかしいからやめてください」と忠告してくる学生もいます。

時間を味方につける

「働くこと」と「清めること」の関係

「働くこと」と「清めること」は、一見したところ関係ないようですが、実はこれが大ありなのです。そのことを、私のささやかな体験から話してみたいと思います。私は大学二年のとき、神職になろうと思って、東京の練馬区にある某神社の宮守(みやもり)として社務所に住み込みました。

モノと道具を再構築する

学者と本の価値

学者にとって本は必要不可欠で、研究資料として、とても価値の高いものです。ただ、どのような本でも価値があるわけでなく、専門によってはまったく関係のない本も沢山あります。一応、私も学者の端くれですので、具体的な経験を交えながら本の価値について話してみたいと思います。

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秘訣を次代に伝える知恵

あるパーティーの席上で、安芸の宮島・厳島神社の野坂宮司さんと歓談する機会がありました。かれこれ三十年前のことであり、記憶は薄らいでいますが、宮司さんのお話はとても印象的でしたので、その内容は今もハッキリと覚えています。

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夏至──その意味と風習

夏至は6月の特別な日であり、だからこそ、この日には様々なしきたりや風習があります。たとえば、京都では夏至の日に「水無月」という和菓子を食べます。水無月は旧暦の6月の別名です。その名で呼ばれる「水無月」は、6月を代表する和菓子と言えます。

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田の神さまも農民とともに働いている

稲を荷うとは言うまでもなく、農夫が稲を収穫している姿であります。かつては秋の収穫期ともなれば、そのような農夫の姿を日本の各地で見ることができました。人々は一生懸命に働く農夫の姿に気高さを感じたのであり、それが宗教的に高められて稲荷の神への信仰が成立したとも考えられます。

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なぜ、柏手を打つのか?(その3)

実は両手を打ち合わすことは、神様の拝礼だけでなく、日常生活においてもしばしば見られます。ただ、この場合は「はくしゅ」といっております。「はくしゅ」は、何かに感動し、あるいは素晴らしいと思った時、ある人の意見や見解などに賛意を表す場合などにもいたします。

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季節観と季節感──暦を知る

現在のわが国で用いられている暦は、私たちの毎日の暮らしと、必ずしも一致していないところがあります。例えば、5月5日と言えば「こどもの日」であり、国民の祝日となっていますが、このように呼ぶようになったのは1948年に制定された「国民の祝日に関する法律」以降のことであります。

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「働くこと」と「遊ぶこと」(その2)

大学時代、私は日本民俗学の確立に尽力された柳田国男先生の研究室をしばしば訪れました。その後、大学院に入り、その研究室の副手に任命されたのですが、間もなく、先生は逝去されました。1962年(昭和37年)8月8日のことでした。

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なぜ、柏手を打つのか?(その2)

手のひらは掌(たなごころ)とも言います。「たなごころ」とは「手(た)の心」という意味です。手の心はどこにあるかといえば、手の甲でなく、手のひらにありますので、そこを掌(たなごころ)と呼んでいるのです。

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生活の羅針盤“六曜”と“九星”──暦を知る

そもそも六曜の思想は中国で起こりますが、わが国に入ってきたのは、鎌倉時代末期から室町時代初期頃であろうと言われております。そして江戸末期になりますと、民衆の間に深く浸透し、毎日の暮らしに大きな影響を与えました。

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なぜ、柏手を打つのか?(その1)

神様の正しい拝礼の作法には、拝礼と拍手の二つが完全に揃うことが不可欠となります。このことを別の言葉で表現すると、拝礼は上下という縦(垂直)の作法であり、拍手は左右という横(水平)の作法となります。

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「働くこと」と「遊ぶこと」(その1)

私は戦後日本が奇跡的な復興を成し遂げることができた土台に、日本人の伝統的な労働観があると思います。それは「働くことは尊く、良いことである」という考えです。しかし、その一方で、世界の諸国から日本人は「働き中毒症(ワーカホリック)」に罹っている、また「エコノミック・アニマル」などと批判されました。

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ひな祭り──白酒の由来と「異類婚姻譚」

今年の芥川賞に決定した本谷有希子さんとは、同じ加賀の国の生まれということもあって、陰ながら応援してきました。受賞作の題名は『異類婚姻譚(いるいこんいんたん)』。異類婚姻譚というと、私は子供の頃、炉端で聴いた祖母の昔話を思い出します。

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「働く」という言葉の本義

働くことの意味をより深く知るためには、「働く」という日本語の本義(もとの意味)を尋ねてみる必要があります。その目標は「働く」という古くから使われてきた日本語を明らかにすることによって、日本人の「働く」思想や文化を知るところにあります。

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節分と厄祓い

拝殿をみると、今年も例年と同じく厄払いを受ける人が順番を待っておりました。これは初詣の時に厄払いをして、さっぱりした気持ちで1年を始めたいとの願いからですが、元来は節分の日に厄払いをしたものです。つまり節分と厄払いとは、切っても切れない深い関係にあるのです。

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幸せに生きるために働く

ある結婚式の披露宴で、私はたまたま大会社の重役さんと隣り合わせになりました。年齢は80歳を越えております。その時、その重役さんはご祝辞のなかで「私は働くために生きてきたのではありません。生きるために働いてきました」と言われました。しかし、私にはよく理解できない祝辞でした。

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お正月とは何か

私は北陸の金沢で生まれ、そこで育ちました。これはわが家だけのしきたりなのか、よくわかりませんが、元旦の朝には母が作った「御霊飯(みたまのめし)」を家族がそろって食べたことを覚えています。

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職人気質

大企業が中心となっている現在の日本社会では、職人気質は育ちにくいと言えるかもしれません。ですが、小さな町工場などには、まだまだそのような傾向が残っているのです。このような職人気質は日本の素晴らしい伝統的な心ですので、大切にする必要があると思うのです。

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厄年の年齢

厄年の年齢は、いずれも数え年であるということに注意しておきたいと思います。中には正しく理解していない方もおられますので、具体的にお話ししてみましょう。厄年という年齢を理解するためには、昔からの伝統的な数え年を知っておくことが必要なのです。

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職人魂

私は帰省する度に、村の曲がり道にある石垣の、ひときわ大きな石に手を置いて「帰ってきましたよ」と挨拶をし、そこでしばらく休むことにしています。石垣の上に小さな地蔵さんがまつられており、いつも誰かが野の花を供えています。

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厄年の起源

科学的、合理的な観点に立つ現代人のなかには「厄年なんて迷信だ」と否定し、一笑に付す方もおります。その理由は、やはり厄年を科学的に説明できないからであり、また厄年には合理的な根拠がないからだと思います。そこで、わが国における厄年の起源からお話しします。

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「労働」という言葉

「労働」の意味を考えてみようと思ったきっかけは、フランスの社会人類学者、クロード・レヴィ=ストロースの日本講演集『構造・神話・労働』と出合ったことでした。私を驚かせたのは、「フランスだったら学生が勉強するのもtravailである」と記していることです。

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厄年の話

世間の慣習にしたがい、私は某神社で42歳の大厄のお祓いを受けました。ところが、その後、毎年のように災難に見舞われました。そのとき、私の心のなかに「厄除け祈願をしたのに、どうして?」「いったい厄年とは何なのか」という疑問が湧いてきました。それが厄年の勉強を始めるきっかけとなったように思います。

プロフィール

三橋 健 (みつはし たけし)

神道学者。世界宗教博物館顧問。日本神道史学会会長。神道学博士。1939年石川県生まれ。國學院大學文学部日本文学科卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程を修了。1971年から3年間ポルトガルのコインブラ大学へ留学。帰国後、國學院大學文学部講師、助教授、教授を経て、同大学神道文化学部及び同大学院教授となる。1997年、同大学在外研究員としてフランスとイタリアへ派遣され、パリ・ドフィーヌ大学、グレゴリアン大学、ミラノ東洋学校、ナポリ東洋大学、バチカン放送などで神道・神社に関する講義・講演・放送などを行う。また国内では、東洋大学、上智大学、駒澤大学、清泉女子大学などの非常勤講師をつとめる。2010年、國學院大學を定年退職、同大学大学院客員教授となり、現在は「日本の神道文化研究会」の代表として活躍。主な著書は『国内神名帳の研究(論考編・資料編)』(おうふう)、『日本人と福の神—七福神と幸福論』(丸善)、『わが家の宗教 神道』(大法輪閣)、『神道の常識がわかる小事典』『神社の由来がわかる小事典』(PHP新書)、『図説 神道』(河出書房新社)、『伊勢神宮-日本人は何を祈ってきたのか』(朝日新書)、『かぐや姫の罪』(新人物文庫)、他多数。