トップページインタビューリワークプログラムの質の底上げを目指し DVD「ドラマで学ぶリワークプログラム」発売 第2回(2回連載)
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リワークプログラムの質の底上げを目指し DVD「ドラマで学ぶリワークプログラム」発売 第2回(2回連載)

2014.09.30   メディカルケア虎ノ門院長 五十嵐良雄 氏

五十嵐良雄 氏
メディカルケア虎ノ門 院長
五十嵐良雄 氏
1976 年 北海道大学医学部卒業。1976 年 埼玉医科大学精神医学教室助手。1984-85 年 イタリア・ミラノ大学、オランダ・ユトレヒト大学留学を経て1988 年 秩父中央病院理事長院長。2003年 メディカルケア虎ノ門院長。2008 年 うつ病リワーク研究会代表世話人[公 職]日本うつ病学会評議員 日本産業精神保健学会理事 日本外来臨床精神医学会常務理事 など

うつ病からの復職を支援するリワークへの取り組みが広がっている。しかし、提供されるプログラムの質にばらつきがあり、未だ統一した基準もない。実際にプログラムを導入している施設や機関では戸惑うことも多いと聞く。
そこで、スタッフや管理者を対象に、標準的なリワークプログラムを理解してもらうために、メディカルケア虎ノ門院長の五十嵐良雄氏が代表世話人を務める「うつ病リワーク研究会」ワーキングチームでは、DVD「ドラマで学ぶリワークプログラム」を作成した。

2回連載の第2回は、このDVDが果たす役割、これからの目標などについて、五十嵐氏にお話を伺った。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 但本結子 文責:21世紀医療フォーラム事務局長 阪田英也)


「ドラマで学ぶリワークプログラム」
●構成
うつ病リワーク研究会ワーキングチームとリワークプログラム経験者のプロデューサーが組んで作成。現場でよくある事例を基にした「ドラマパート」、リワークプログラムの基本知識と誤った対応を取りがちな状況を厳選した「レクチャーパート」で構成されている。 プログラムの標準的な実施手順を、導入期、初期、中期、後期、終了期と5期に分け、各時期に行われるべきプログラムを27項目に厳選し、その流れに沿って進行する。
●ドラマストーリーの背景と概要
ドラマパートは、気分障害の患者の苦悩、援助者らが抱える葛藤、回復のプロセスなどを理解しやすい形で映像化し、精神疾患に対する偏見の解消をめざすと共に、燃え尽きが問題となっているプログラム従事者を勇気づける内容となっている。

企画:うつ病リワーク研究会
撮影協力:メディカルケア虎ノ門
制作:五十嵐良雄(メディカルケア虎ノ門)
仕様:2枚組(上巻73分・下巻102分) ブックレット付
発売日:2014年9月1日
■日経BP書店 http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/234260.html

言葉よりも説得力がある映像で
リワークプログラムへの理解を促進

最初にDVDをご覧になったとき、どのように感じられましたか。

五十嵐 まず、ドラマパートとレクチャーパートだけを見たところ、それぞれの演技の意味についてはナレーションで説明しているものの、見た人は何をやっているのかわからないのではないかと思いました。というのも、私の講演も同じですが、リワークプログラムのオリジンとは何か、どういう流れで始まり、現状の成果や課題は何なのか。そうした大事なことは、やはり知識がなければ教育ビデオとしては成り立ちません。

つまり、ドラマとしては見られても、教育ビデオとしては中途半端だった。そこで五十嵐先生が登場されることになったのですか。

五十嵐 もともと私が登場する予定があったのか、なかったのかはわかりません。しかし、一応の完成型が出来上がって見てみると、骨がないように感じました。リワークプログラムがわかっている人であれば面白いかもしれませんが、これを2回見て勉強しようとは思わない。繰り返し見てもらうために重要な情報を盛り込み、全体の中でこの部分では何を言いたいのか、メリハリをつける役割で私が登場しています。