トップページリワーク医療機関に聞くパソコンゲームを活用した リワーク・プログラムを提供。 豊富なプログラムで再発防止をめざす 第1回(連載2回)
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パソコンゲームを活用した リワーク・プログラムを提供。 豊富なプログラムで再発防止をめざす 第1回(連載2回)

2014.05.20   構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子
文責:21世紀医療フォーラム事務局長 阪田英也

舟橋利彦 氏
ルーセントJ'sクリニック 理事長
舟橋利彦 氏
1955年、愛知県岡崎市生まれ。名古屋保健衛生大学医学部にて精神医学を専攻。
1984年、大学院在学中に、名古屋市金山に仁大クリニックを開設。以降、豊田市郊外に仁大病院、豊田市駅前に仁大駅前クリニック・仁大デイケアセンターを相次いで開き、
2002年、愛知県初の認知症疾患治療病棟、中高年のうつ病専門病棟を開設する。
2007年ルーセントJ’s クリニックを開設。医療法人「明心会」理事長、愛知県精神科病院協会会長ほか、日本精神神経学会代議員、日本精神科病院協会指定医研修委員長、藤田保健衛生大学客員教授を務める

ルーセントJ’sクリニックは、不眠、うつ病、ストレス性疾患など、働く人を対象としたメンタルヘルスのサポートに加え、デイケアによるリワーク・プログラムにも力を入れている。連載2回の1回目は、早くからリワーク問題に向き合ってきた同クリニック理事長の舟橋利彦氏に、リワーク・プログラムの内容や特徴について聞いた。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子 文責:21世紀医療フォーラム事務局長 阪田英也)

新しい取り組みとして、
88年からデイケアセンターを開設。
うつ病治療の先駆け的存在

ルーセントJ'sクリニック理事長の舟橋利彦氏は、使命感に駆られて、大学院在学中の1984年に名古屋市金山に仁大クリニックを開院した。その後1988年には、認知症と中高年のうつ病を専門とする病院も相次いで開設し、リワーク・プログラムの前段階といえるプログラムを導入している。このように早い時期からうつ病治療に積極的に取り組んできた舟橋氏は、ルーセントJ’sクリニックでも2007年の開業当初からリワーク・プログラムを導入しており、リワーク支援の先駆的な存在として知られている。

復職後の職場を想定した「オフィスワーク」と「グループワーク」で構成

同クリニックのリワーク・プログラムは、「オフィスワーク」と「グループワーク」で構成されている。

まず午前中に行うオフィスワークは、集中と休憩のバランスを試すもので、事務の検定問題集に取り組む人もいれば、漢字検定の問題や数独・クロスワードといったパズルに没頭する人もいるなど、取り組む内容は人によりさまざまだ。

舟橋氏は、「大切なのは何をやるかではなく、集中と休憩のペースを体で覚えることです」という。

「仮に1時間集中できたとしても、休憩時間に15分必要というのでは仕事に戻ることはできません。5分の休憩時間で、また気持ちを新たにして次の課題に集中する。こうしたトレーニングを毎日続けることが大切です」と舟橋氏はこのプログラムの意義を解説する。

午後のグループワークでは、認知行動療法を主とする心理学習、ゲームや短いスピーチで構成している集団活動、ロールレイ、うつや睡眠、躁状態についてのレクチャーを行っている。この中でもロールプレイは、復職してからの状況を想定して設定されている。

例えば「産業医に面談に行ったときにはどのような受け答えをするのか」などのように、比較的簡単な内容から、「定時で帰るよう医師から指示されているのにも関わらず、退社直前に上司から仕事を頼まれたときにどう対応するか」といった少し込み入った状況のものまで、職場をリアルに再現した設定で、患者が復帰した職場で実際に使える内容となっている。

第1回終わり(第2回に続く)