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ホワイトカラー専門の リワーク・プログラムを提供 第1回(2回連載)

2014.03.11   構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子
文責:21世紀医療フォーラム事務局長 阪田英也

医療法人社団惟心会 りんかい月島クリニック 理事長 吉田健一 氏
医療法人社団惟心会 りんかい月島クリニック理事長 吉田健一 氏
1999年 千葉大学医学部卒業。
東京医科歯科大学医学部附属病院精神科、東京都立荏原(現・公立荏原) 病院精神科、千葉県がんセンター緩和医療科医長、千葉県精神科 医療センター医長などを経て現職。
医療法人社団惟心会理事長。
2013年6月りんかい月島クリニック開設予定。
精神保健指定医・判定医、精神科専門医、日本医師会認定産業医
医師 吉田麻衣子 氏
医師 吉田麻衣子 氏
2003年 日本大学医学部卒業。
2013年 東京大学大学院公共健康医学専攻卒業。
北海道大学医学部附属病院精神科、千葉県精神科医療センター、東京都中部総合精神保健福祉センターなどを経て、りんかい豊洲クリニック・りんかい築地クリニック医師。
精神保健指定医、精神科専門医、日本医師会認定産業医

精神科専門医である吉田健一氏と吉田麻衣子氏は、2009年に復職支援専門の「りんかい築地クリニック(2013年6月、月島へ移転)」を開院した。同クリニックはホワイトカラーを主な対象としており、都心からのアクセスも良くオフィスの内装を模している。 連載2回の1回目は、同クリニックが実施するリワーク・プログラムについて聞いた。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 赤堀たか子 文責:21世紀医療フォーラム事務局長 阪田英也)

リワーク・プログラムは、トータルで6カ月受講が理想。短期受講では再発のリスクも

同クリニックのリワーク・プログラムは、小規模精神科デイケアの枠組みで1日6時間である。患者は4~6カ月間、継続的に通所する。プログラムの内容は、パソコン作業を通しての「オフィスワーク」、プレゼンテーションやディベートなどをメインにした「グループワーク」や「心理教育」、「集団認知行動療法」のほか、「呼吸法」や「自律訓練法」なども行っている。

参加日数は1カ月目の基礎レベルが週2~3日で、この間で復職後の望ましい生活リズムを回復し、2カ月目は週4日、3カ月目からは週5日と徐々に日数を増やしていく。

参加開始時点での回復度が高い人は週3~4日から開始することもあるが、体力が追いつかないことも多いため、ゆっくりとスタートし、週5日参加できるようになってから3~4カ月後に復職というペースを勧めている。

プログラムへの参加期間は、休職期間にもよるが、理事長の吉田健一氏(以下、健一氏)は、「会社が求める労務提供能力を一定レベルまで回復するには最短でも4カ月は必要で、6カ月参加するのが理想的」と強調する。

週5日全て参加できるようになってから少なくとも2~3カ月は症状の再燃がないことを確認する期間として必要で、6カ月間フル参加した人のほうが復職後の経過も良いようだ。6カ月の参加を勧めるのは、1年以上の長期休職をしている人や2回以上休職している人がほとんどだが、参加6カ月目の人の診察に上司が同席した際、「6カ月でここまで良くなるのならあと2カ月頑張らせて、もっと回復してから会社に戻してほしい」と依頼され、期間を延長したこともあるそうだ。

また、患者の休職期間が残り少ないため、4カ月未満の短期でプログラムを実施したこともある。この中では、うまく復職できた人もいる一方、開始してすぐに週5日のフル参加となると途中で疲弊して欠席が増え、中断してしまうか、または復職後半年以内に再び欠勤を繰り返す人が多く見られた、その結果、会社側から再休職を命じられるケースがあったという。