トップページシンポジウム「リワークを支援するさまざまな機関。上手な使い分けを」をテーマに 「メンタルヘルス・シンポジウム 2013 東京」を開催
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「リワークを支援するさまざまな機関。上手な使い分けを」をテーマに 「メンタルヘルス・シンポジウム 2013 東京」を開催

2013.06.18   21世紀医療フォーラム取材班


2013年5月26日(日)、東京・イイノホールにて、主催:21世紀医療フォーラム「うつ病リワーク推進協議会」、共催:JCPTD(うつ病の予防・治療日本委員会)、塩野義製薬の特別協賛により「メンタルヘルス・シンポジウム 2013 東京 リワークを支援するさまざまな機関。上手な使い分けを」が開催された。
現在、うつ病患者の職場復帰を支援するために、医療機関や全国の障害者職業センター、民間EAPなどにおいて、さまざまなリワーク・プログラムが行われている。そこで、本シンポジウムでは各リワーク支援機関から講演者を招き、プログラムの特性などについて理解を深め、復職を目指す本人や家族、復職を受け入れる企業の両者にとって、再発や再休職させない復職を実現することをテーマに行われたものである。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

 

国立精神・神経医療研究センター理事長・総長 樋口輝彦氏
横浜尾上町クリニック院長 山田和夫氏

シンポジウムの冒頭、国立精神・神経医療研究センター理事長・総長の樋口輝彦氏は、「近年、各企業におけるメンタルヘルス対策や啓発活動も進んできた。厚労省が5年に1度実施している労働者健康状況調査でも、メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所の割合は平成14年の23.5%から平成19年には33.6%と、この5年で10%ほど増加した」と一定の成果は認めながらも、「ただし、復職支援を行っていると回答したのはわずか18%であり、未だ一部の大企業だけが取り組んでいる状態と言っても過言ではない」と問題点を示した。そして、「どのようなプログラムが行われているのかを理解し、特性に応じて使い分けることで復職につなげることが重要である」と挨拶した。

続く基調講演は、東洋英和女学院大学教授であり、横浜尾上町クリニック院長の山田和夫氏が登壇した。山田氏は、2012年の政権交代以降、エネルギッシュなリーダーが積極的な政策を推進する状況を、“躁的社会”と呼び、これについていけないうつ病患者などの不適応者は、生きづらい社会であると分析した。「この躁的社会は休職者などの不適応者に厳しく、再休職を防ぐためにも職場復職に繋がるしっかりとした支援が求められている。うつ病患者の復職支援には、ハローワークや障害者職業センターなどの公的な組織に加え、民間EAPがあり、これらの機関を活用して復職を果たしてほしい」と述べた。また、近年増えている非定型うつ病に対して、的確な薬物療法が必要であることも訴えた。