トップページリワーク医療機関に聞く環境を変える入院治療で人生を「Re-Design」。復職支援までトータル・サポート 第2回
Good Doctor NET AGING Web 宇治おうばく病院 うつ病~こころとからだ 話してみよう うつの痛み うつ病・認知症コンソーシアム 冊子バナー 特別協賛:シオノギ製薬 ココ朗くん

環境を変える入院治療で人生を「Re-Design」。復職支援までトータル・サポート 第2回

2013.06.04   宇治おうばく病院理事長・病院長 三木秀樹氏

三木秀樹氏
宇治おうばく病院理事長・病院長
三木秀樹 氏

多職種の専門家チームによる治療やリハビリメニューを幅広く揃えているほか、リワーク・プログラムも提供するなど一貫したケアが強みの宇治おうばく病院。2回連載の2回目は、メンタルヘルス入院を「Re-Design」と捉える理事長・病院長の三木秀樹氏に、その成果や復職をサポートするデイケアについて話を聞いた。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 但本結子 文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

 

4段階の症状に合わせ、退院時期を導き出す。回復の道しるべにも

入院すると、患者は日常から隔絶した空間で、自分と向き合うことから始める。その後、医師による治療と並行し、病気への理解を深める心理教育や臨床心理士によるカウンセリングを行い、自分の課題を見つける。また、うつ病患者は精神症状だけでなく体力も落ちているため、ヨガや足浴、ウォーキング&ストレッチ、アロマテラピー、園芸といった軽作業など、身体感覚を回復するためのメニューも用意されている。

入院期間は基本的に2カ月だが、ちょっと疲れてしまったという人には、1~2週間の休息入院という形でも受け入れているという。

うつ病ユニットパスの治療(クリックすると拡大します)

生き方を変える選択肢Re-Designという新しい形のメンタルヘルス入院

入院治療で身体をリセットする、気持ちもリセットする。同院ではこのメンタルヘルス入院を、キャリアや生き方を見つめ直し、人生をデザインし直す契機、「Re-Design」と位置づけている。三木氏は、うつ病を1つのチャンスとして捉えてほしいという。

「治療の目的は、もとの状態に戻すことではなく、うつ病をきっかけに患者さん自身の価値観や生き方、働き方を見つめ直してもらうことにあります。環境を変える入院治療だからこそ、人生のRe-Designが可能になると考えています」。

バックアップ・センターで復職を継続支援。トータルにサポート

入院と家と職場をどうつなぐか。この休息時と復職時のギャップを埋めるために、同院では2006年に復職トレーニング専門デイケア「バックアップセンター・きょうと」を開設。5年を経た2011年、宇治おうばくの地から、京都駅徒歩3分の「京都駅前メンタルクリニック」内にデイケアを移転させた。より利便性の高い場所に移すことで、近畿圏全体を見据え、外来治療からリハビリ、復職支援まで一貫したサポートが提供できると、三木氏は説明する。