トップページインタビュー“復職するのはあなた” を合言葉に、当事者、事業主、主治医の3者をコーディネートする 特徴あるリワーク・プログラム
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“復職するのはあなた” を合言葉に、当事者、事業主、主治医の3者をコーディネートする 特徴あるリワーク・プログラム

2011.08.17   独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構 障害者職業カウンセラー 小林正子 氏、同 リワークカウンセラー 今若惠里子 氏

小林正子(こばやし・まさこ)氏
独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構 障害者職業カウンセラー
今若惠里子(いまわか・えりこ)氏
独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構 リワークカウンセラー

独立行政法人「高齢・障害者雇用支援機構」は、全国の地域障害者職業センターで「リワーク支援」を実施している。復職を目指す当事者と事業主、主治医の3者をコーディネートするという役割を重要視し、企業からの依頼も多い。費用は無料。東京のセンターでは、2010年度の利用者は263名で、前年度の136名から倍近く増加した。センターの目指すものや、プログラムの具体的な内容について伺った。
(21世紀医療フォーラム取材班 狩生聖子 文責:日経BP社 BPnet編集プロデューサー 阪田英也)

独立行政法人「高齢・障害者雇用支援機構」は、全国の地域障害者職業センターで「リワーク支援」を実施しているそうですね。東京のセンターでプログラムが始まったのはいつ頃からですか。

小林 東京だけでなく、2006年10月から全国の地域障害者職業センター(以下「地域センター」)で一斉に実施しています。同年、精神障害のある人に対する雇用対策の強化を含む「障害者雇用促進法」の改正がありました。当機構ではこうした国の施策を踏まえ、精神障害のある人を雇用しようとする、または雇用している事業主の方に対し、主治医と連携しながら「雇用促進」「職場復帰」「雇用継続」のための専門的支援を行うこととしました。その1つが職場復帰支援(以下「リワーク支援」)です。

センターの事業における、リワーク支援の位置づけについて教えてください。

小林 精神障害者の雇用促進・職場復帰・職場定着はいずれも大きな課題ですが、その中でも近年はうつ病などにより休職している人が大変増えており、こうした人たちの職場復帰を実現するためには、リワークはとても有効で重要なサービスとなっています。

 このリワーク支援の原型は当機構の障害者職業総合センター職業センター(以下「職業センター」)が試行し、開発した技法にあります。この支援の特徴は、試行の中で把握された“本人・事業主・主治医の3者コーディネート”を重要視していることです。

「この人をリワーク支援プログラムに参加させたい」と企業が依頼してくることも多いのでしょうか。

小林 はい、およそ半数くらいはそうですね。残りの半数近くが主治医からの紹介のほか、本人がネットなどで情報収集して申し込む場合もあります。最近は、複数回の依頼など、企業自ら休職者にこのプログラムの受講を勧めるような場合も増えてきました。私たちは、本人、企業の双方にとって、「役立つ存在」になるよう、バランス感覚に気をつけながら取り組んでいるつもりです。

企業向けの説明会があると聞きました。

小林 企業の担当者から、「メンタル不調で休職している社員の対応に苦慮している」「リワーク支援プログラムの具体的な内容を知りたい」といった相談や問い合わせがあります。このため、従来から実施していた休職者向けの「職場復帰支援説明会」に加え、2009年度からは企業担当者向けの説明会を、それぞれ月に2回ずつ開催することにしました。