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やさしい心理学から学ぶストレスマネジメント実践法|タフな心のつくり方

2011.05.17   2011.05.17 医学博士・心理カウンセラー/株式会社 エム・エイチ・アイ代表 水木さとみ

今回のストレスマネジメント、テーマは「タフな心のつくり方」です。

複雑な現代社会の中で、厳しい状況に遭遇したり、思いもよらない出来事が降りかかってきたりと様々な波が押し寄せます。こうした中でも“タフな自分”をつくり出すことで、ストレスをミニマムにしていくことが可能です。大切な自分を守るために、ストレスマネジメントの一環として頭の隅において頂ければ幸いです。

昨年末の日本経済新聞(2010年12月25日)に「自分を元気づける言葉」のランキングが記載されていました。調査は、事前調査に基づいて、2010年12月中旬にインターネット調査会社マイクロミルを通じ、20~60歳代の成人男女に向けて実施したものです。

「気分が落ち込んだ時や自分を勇気づけたいときに、どの言葉を使いたいか」

この質問を投げかけ、その言葉を選んでもらったものでした(有効回答1030:男女同数)。

「自分を元気づける言葉」は何?

上位3位の結果は次の通りでした。

1位:なるようになる、なるようにしかならない――778ポイント
2位:まあいいか、気にしない――662ポイント
3位:人は人、自分は自分――624ポイント

回答者の多くは、気分が落ち込んだ時には、自ら楽観的なメッセージを浴びることで、自分を楽な状態に導くよう望んでいるということが伺えます。

また、次のような質問も添えられていました。

「仕事で気分がのらないときはどんなとき?」

回答は下記の通りでした。

(1)正当に評価されない
(2)仕事にやりがいが見いだせない
(3)同僚や後輩との人間関係がうまくいかない
(4)上司に振り回される
(5)努力を認めてもらえない

回答から、周囲からの評価が得られなかったり、人との関係が崩れてしまった時、あるいは他者から認められなくなってしまったり、自分の意思を抑圧されている時などに、気分が低下していくことが伺えます。

さて、こんな時こそストレスを上手にコントロールしてタフな自分をつくり出していきたいものです。

心理状態を左右する他者からの評価

そもそも人は多かれ少なかれ、他者から“認められたい”“評価されたい”という欲求をもつ生き物です。

「自分は社内で評価されているのだろうか・・・」
「自分は組織に必要とされているのだろうか・・・」
「自分の仕事の成果は認められているのだろうか・・・」
「こんなに頑張っていることを理解してもらえているのだろうか・・・」
「こんなに親身になっていることに、周囲は感謝してくれているのだろうか・・・」

などなど、自分は周囲からどのように見られているのか、その評価が気になります。

他者から必要とされ、十分に認められ、良い評価を受けていると感じられた時、心の欲求は満たされ、気持ちは安定しています。一方、この欲求が満たされない状態(周囲から必要とされていない・認めてもらえない・評価してもらえない状態)が続くと不安が生じます。そして、不安を解消したいがために、周囲の期待に応えようとする自分をつくり出します。周囲から認められるようにするため、頑張り続けようとします。