トップページリワーク医療機関に聞くオフィスを想定した施設で行う都心の「リワーク・プログラム」 グループワークや心理教育など多彩なメニューを充実
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オフィスを想定した施設で行う都心の「リワーク・プログラム」 グループワークや心理教育など多彩なメニューを充実

第1回(2回連載)

2010.12.14   医療法人社団惟心会 りんかい築地クリニック理事長 吉田健一 氏、医師 吉田麻衣子 氏

りんかい医療法人社団惟心会 りんかい築地クリニック理事長 吉田健一 氏
吉田健一(よしだ・けんいち)氏
1999年 千葉大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部附属病院精神科、東京都立荏原(現・公立荏原)病院精神科、千葉県がんセンター緩和医療科医長、千葉県精神科医療センター医長などを経て現職。医療法人社団惟心会(りんかい豊洲クリニック・りんかい築地クリニック)理事長。精神保健指定医・判定医、精神科専門医。
りんかい築地クリニック医師 吉田麻衣子 氏
吉田麻衣子(よしだ・まいこ)氏
2003年 日本大学医学部卒業。北海道大学医学部附属病院精神科、千葉県精神科医療センター、東京都中部総合精神保健福祉センターなどを経てりんかい豊洲クリニック・りんかい築地クリニック医師。精神保健指定医、精神科専門医、日本医師会認定産業医。

精神科専門医で「うつ病リワーク研究会」に所属する吉田健一氏と吉田麻衣子氏夫妻は、2008年に江東区・豊洲にメンタルクリニックである「りんかい豊洲クリニック」を開院。09年には復職支援専門の「りんかい築地クリニック」を開院した。都心のオフィス街で働くホワイトカラーの患者を主な対象とし、リワーク施設内はオフィスのように仕上げられていることが特徴となっている。
約6ヵ月間のプログラムは、診療報酬上、小規模デイケアの枠組みで提供されており、プレゼンテーションやディベートを通じて協働作業能力を身につける「グループワーク」などに力を入れている。「開設当初の参加者はわずかでしたが、近隣企業の産業保健スタッフから認知していただけるようになり、徐々に問い合わせや紹介が増えています。スタッフも私たちも日々の業務に追われながらも大きなやりがいを感じています」というお2人。
実際の取り組みと今後の課題について聞いた。
(取材:21世紀医療フォーラム取材班 狩生聖子 文責:日経BP社日経BPnet編集プロデューサー 阪田英也)

復職支援の専門クリニックをめざして開院
グループワークで見えてくる本来の病状

まず、りんかい築地クリニックを開院された経緯についてお話しいただけますでしょうか。

吉田(健) うつ病やうつ状態で休職を余儀なくされる勤労者が急増しており、医療機関で薬物療法や精神療法を受け、改善にいたっても復職困難なケースや再発する例が後を絶ちません。そのような背景からリワーク・プログラムの重要性が指摘されてきたわけですが、私どもでも先に開院したりんかい豊洲クリニックでの臨床経験から、復職支援の必要性を実感していました。

そこで、立地や設備やスタッフの採用基準などを再検討した上で、休職中のうつ病患者を主な対象とする「復職支援専門クリニック」といったコンセプトで開院することを決意したのです。

立地にあたって欠かせなかった条件とは何ですか?

吉田(麻) オフィス街で働くホワイトカラーを主な患者層に想定しましたので、立地条件としては 1.都心のビジネス街にほど近く、 2.複数路線の駅から徒歩圏内で、 3.近くに図書館がある、などが考えられました。運よくめぐりあったのが今の物件です。

クリニックの総床面積約180m2からトイレや給湯室を除いたうちの約半分、80m2がデイケア専用スペースになっています。建築家には内装をオフィスのように仕上げて欲しいと依頼しました。