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対人関係ストレス緩和法 (不安)~周囲の目が気になったら

Good Doctor NET 2009. 6. 26 掲載記事より

2009.06.26   水木 さとみ

 対人関係の中で、他者の言動がとても気になってしまうことはありませんか?

* 自分はどのように思われているのだろう?
* どのように評価されているのだろう?
* 理解してもらっているのだろうか?
* 認められているのだろうか?
* 必要とされているのだろうか?

 対人関係から生じる出来事から、そのことが気になり、夜眠る時にも、頭から離れず、考え込んでしまい、なかなか眠れなくなったことはありませんか?

 そもそも人は、多かれ少なかれ、周囲(あるいは特定の相手)から、理解してもらいたい・認めてもらいたい・評価してもらいたいという欲求が根底にある生き物なのです。

 このことは決して悪いことではありません。しかし、その欲求が強くなりすぎると、時に、自分らしさを失っていくことがあります。

 他者から理解され、認められるためには、期待に応えなくてはなりません。期待に応えられているうちは自らの気持は安定しているのですが、期待に応えられなくなってしまった時、急に“不安”が襲ってくるのです。そして、その不安を打ち消すために、再び期待に応えようと頑張り続けます。

 これで大丈夫だろうか、評価は得られているだろうか、必要とされているだろうか・・・と言ったことが気にかかり、次第に、相手の顔色や表情までもが気になるようになり、過敏に反応していきます。そして、そこには、常に不安がつきまとうのです。

 何かを決断する時も「期待に答えられなかったらどうしよう」「結果が出せなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」「評価されなかったらどうしよう」「迷惑をかけてしまったらどうしよう」・・・・。

 こうした不安から、自然に自らの気持ちや行動に抑制がはたらきます。

 さらに、安定した対人関係が崩れるのを恐れるため、常に自らの意思や気持ちを抑え、心理的には相手との一体化を求め、依存が強まっていきます。
やがて、自信を失い、不確かな自分、不安定な自分をつくり出していくのです。

 “自分はどうしたいのか?”“自分はどのように思うのか?”といった「本来の自分」「自分らしさ」が見えなくなってしまう状態に陥ります。

 自信を失い、他者への依存が強まることで、さらに、周囲の目が気になり始めます。

自らを認め、1人以上の理解者を得る。

 こうした悪循環から脱出していくために、是非、下記の考え方を取り入れてみて下さい。

(1)「自らを認めてあげる」ことが大切です。

 例え誰も認めてくれない、わかってくれない、評価してくれないと感じたとしても、このような辛い情況の中で、しっかりと立っていられる自分は“偉いな”“凄いな”と自らを褒めてあげて下さい。

 自信とは、自分を信じることからつくり出していくことではないでしょうか。例え周囲からの評価が得られなかったとしても自らを信じること、自らを認めてあげることで、他者への依存が弱まり、不安を緩和していくことができます。

 まずは、どんな些細なことからでもいいのです。自らを認める・褒める習慣づけを心がけ、時には「これで良しとしよう!」と自分を許してあげることも大切です。自らしっかりと立っていることができれば、周囲からの評価は、さほど気にならなくなっていくことができます。

(2)「自分の理解者はひとりだけ居てくれれば大丈夫!」そう意識することが大切です

 全ての人の期待に応えるのは不可能です。もし、そのようにするならば、自分という人格をなくしていかなくてはなりません。

 人はそれぞれ、ものの見方・感じ方・捉え方・価値観には相違があるものです。全ての人の期待に応えるためには、そうしたもの全て、自己概念をも捨て、自らを抑え、他者の価値観・概念に合わせて、本来の自分とは異なる行動していかなくてはなりません。そこには、必ず自己矛盾が生じ、ストレスが増強されていきます。

 例え大半の人が自分を認めてくれない、評価してくれなくなったとしても、自分を理解してくれる人がひとりだけ居てくれれば、生きていくことができるといいます。周囲の目より、あなたを十分理解し、支援してくれるひとりの存在の温かさを感じることが大切です。

 きっと、あなたは、独りではないということに気づき、明日に向けての元気が生まれます

 厚生労働省が発表した労働健康情況調査(平成20年10月)では、“仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレス”に関する調査結果は、「職場における対人関係」が1位を占めました。

 対人関係の中で生じるストレス、大切な自分を守るストレスマネジメントの考え方の一環として、是非、身につけて頂ければ幸いです。