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江戸城天守閣:江戸城天守閣の再建はナンセンスか? 費用350億円、「世界的シンボル」の夢(1/4ページ)

2014.08.06

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 「東京には世界に誇れるモニュメントがない」――。認可NPO法人「江戸城天守を再建する会」の小竹(おだけ)直隆理事長はそう強く思い、2020年までに江戸城天守閣の再建を計画する。もし実現すれば観光などによる経済効果が年間1000億円見込めると試算される一方で、「建物だけがシンボルと思うのは浅はか」といった批判の声も聞かれ、再建には賛否両論がある。

約1万本の木材を使い、修理すれば1500年持つ

 小竹氏はJTBで専務、JTBアメリカで会長を務めた後、東京を世界に売り出すための東京コンベンションビジターズビューロー(現東京観光財団)の専務理事を歴任。東京を売り込むという観点で世界を飛び回った際、「日本のすばらしい歴史と文化を代表するモニュメントがないことを痛感した」。
 ⇒ 江戸城再建は日本再生の第一歩

甲良家伝来の「縦地割図」(都立中央図書館蔵)
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 日本の城郭復元建築研究の第一人者である三浦正幸・広島大学大学院教授を訪ねてCGの復元図を作成してもらったとき、手がかりになったのが1枚の「縦地割図」だ。正面から見た天守閣の構造を示す図と各階の平面図が描かれたもので、大棟梁の職にあった甲良家伝来の江戸城造営関係資料として都立中央図書館に保管されている。

 これを基に、日本都市計画学会の調査検討委員会が建築面の調査を実施した。同委員会の委員も務める三浦教授によると、断面が36cm四方の国産ヒノキ約1000本を含む約1万本の木材を使って再建すれば、「耐用年数が400~500年ほどになり、修理していけば1500年は持つ。80年程度しか持たない鉄筋コンクリート造の天守に比べると、必ずしも高価とは言えない」という。

 総事業費は約350億円と算定され、本体工事に250億円、仮設と天守台改修などに50億円、展示物などに50億円の費用を見込む。「木材を大量に使うことで、荒れている全国の森林を再生させるきっかけにもなる」としている。
 ⇒ 江戸城天守の再建なるか、事業費350億円と試算

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