植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

「おはようございます。どうぞ、宜しくお願いします」
「初めまして、こちらこそ、どうぞ宜しく」

とても楽しみに来たという笑顔もあれば、ちょっと緊張気味の笑顔、でもテーブル席で4人揃えばあっという間におしゃべりが始まるのは、女性だけの研修やセミナーでのいつもの光景です。

 でも、2014年11月20日と21日の大阪での女性リーダーエンカレッジ2日間コースに参加した32名の女性たちの所属を見て、私は驚きました。高等裁判所書記官、消防士、市役所、病院、学校、老人ホーム、酒造メーカー、鉄道会、精密機器、情報通信サービス、環境開発…と、今までになくバラエティに富んでいます。また福岡、大分、広島、滋賀、富山、京都、兵庫、岡山、愛媛と西日本各地からの参加です。2014年アベノミクスの流れの中で、本当にすべての業界、業種が、女性リーダー育成に本気で取り組んだ結果が、8名もオーバーでの満員御礼で開催となったこのクラスに象徴されています。

セミナーに参加したきっかけは

 彼女たちにセミナー参加のきっかけを聴けば、自分で探して行きたいと思って、男性上司を説得して参加させてもらったという人が3分の1。まさに20代、30代の肉食女子という言葉ぴったりで元気いっぱいです。また、自分自身が女性活躍推進の担当になったからというメンバーも数名。まずは、自分が体験して、会社の女性たちのために何ができるか考えたいという、これまた真剣モードでの参加です。

 そして、後の半分以上の人たちは、直属の男性上司から勧められて来ていました。「こんなセミナーがあるらしいけれど、興味があるなら行ってみたらどう?」「このセミナーは君にぴったりだと思うけど、行きませんか?」 上司から声をかけられ断わるわけにもいかずに参加した彼女たちの胸の内はと言えば、「女性リーダーなんて言われても自信がない」「ロールモデルになれ、期待しているという上司の言葉はちょっと荷が重い」「いったいどんなすごい女性リーダーたちが集まっているのかしら?気後れしそう…」といった戸惑いと不安を抱えていました。

 私はこの女性たちの戸惑い不安こそが、今、多くの企業で女性リーダー、女性管理職候補として期待されている多くの女性たちの気持ちそのものだと思います。そして、2日間の間に感動の涙あり、笑いありで、気が付けば2日目の夕方には、全員が自信と自分の夢や希望に胸を膨らませた笑顔をしていました。