白井 剛司
博報堂 人材開発戦略室マネジメントプラニングディレクター

 これまで6回にわたって、トレーナーとトレーニー(新入社員)の双方が重視するOJTの大切な要素である5つの軸について紹介してきました。ここから2回、OJTの中間時に双方が取り組む関門、OJTの課題について解説してきます。

OJTの課題とは何か

 博報堂では一年間のOJT期間の折り返し(中間時の11月)にトレーナー、トレーニーそれぞれの研修が用意されています。OJT前半を振り返り、そして残りの半年の展望について考えてもらいます。特にトレーナーに対してはOJTの課題についてワークショップを通じて考えてもらいます。

 ここでいう課題ですが、

・トレーニーとしてクリアすべき課題は「成長課題」
・指導者としての課題は「育成課題」

とあえて分けています。話をしていると若手のトレーナーを中心に指導の時間が持てていないなどの悩みが出てくるのでこのように分けて話をしています。

 下の図は、OJTの後半に社内トレーナーに紹介する成長イメージです。

 図の右上の星が期初に掲げたOJT期間終了後のゴールイメージです。曲線が新人の成長曲線、星印の直前に一年間の仕上げの(一年間で最も難易度が高い)仕事つまり「任せ・きる」仕事があります。