清宮 普美代
株式会社ラーニングデザインセンター 代表取締役

 最近、所属しているボランティアグループで意思決定について迷うことがありました。ボランティアベースとはいえ、プロジェクトを抱え、プロジェクトマネジメントが必要な状況。どのような意思決定をするのかはまさに、その組織の在り方とプロジェクトの進行との板挟みになるものでした。簡単にいえば、意思決定は少数(単独)でする方が早い。しかし、ボランティアベースである以上、そこに「強制」がききません。トップダウン型ではない組織のなかでの意思決定について考える機会になりました。

 そこにある問題意識は、協働参加型として巻き込む形で合意形成する必要があるが、はたして全ての事案に関してみんなで決めることが必要とは思えない、ということでした。

会議には3つのパターンがある

 集団における意思決定は、その集団の特徴を表します。私たちが組織を分析する際、組織の見えないデータとして、見るポイントの一つでもあります。これは、会議のなかで見えることが多く、そこには大きく次のような3つのパターンがあります。

1)リーダーが考え、決め、決めたことを伝達する会議
2)皆の考えを聞き、リーダーが決める会議
3)皆で考え、皆で決める会議

 「皆で考え、皆で決める会議」は、協働を生み出します。自発的な行動、自己変容を促進するには、協働型の意思決定が望ましいということがあります。しかし、気をつけなければならないのは、「リーダーが本当にそれを望んでいるか」「状況がそれを求めているか」の見極めがとても重要です。

 多くの組織をみてきて一番問題になるのは、リーダー自身が3の「皆で決める」方式を一見とっているようで、実は2の「吸い上げて、自分で決める」ということを求めている場合です。つまり、最初は「皆で決める」フォーマットで進行しながら、時間の都合などの事情といいつつ、最終的にはリーダーが決定してしまう。このようなパターンで、最初の認識と異なる意思決定がされた時、メンバーの協働の芽が摘まれることになってしまうことが往々にしてあります。