佐藤 雄一郎
学校法人産業能率大学総合研究所 マーケティングセンター長

 今回は、「通信研修に関する実態調査(2012年度版)」をもとに、対象者必須受講(指名受講型)のうち、通信研修の活用場面に焦点を当てた活用形態の詳細についてご紹介します。今回取り上げる活用形態は、目標による管理制度連動型とブレンディング型です。

目標による管理制度連動型の活用実態

 改めて、目標による管理制度連動型は、以下のように定義づけられます。

「目標による管理制度連動型」・・・期初の目標設定時などに上司とメンバーが話し合い、必要な知識・スキル等の習得を目標に設定して通信研修を受講する形態

 導入割合は以下の通りです。

 次に、目標による管理制度連動型を導入している場合における具体的な導入内容をお尋ねしました。設問は以下の通りです。

  1. 目標記述書に能力開発目標を記載し、通信研修コースを受講する
  2. 目標設定面談時に、上司とメンバーの話し合いを通じて、通信研修コースを受講する
  3. 期中の目標進捗状況に合わせて必要な能力開発を通信研修を通じて行う
  4. 期末のフィードバック時に、今後の能力開発の指針として通信研修コースを受講する

 導入内容については以下の通りです。

 目標による管理制度連動型の導入割合は3割弱。導入内容に関しては、目標設定に関わる部分での活用が相対的に高く、目標記述書への能力開発目標の記載と通信研修の受講が約8割、目標設定面談時での活用が7割弱でした。期中および期末時における活用は、目標設定段階と比べると相対的に低い状況といえます。

 次に、これまでの設問に関して、属性ごとにクロス集計を行いました。

 クロス集計結果から、目標による管理制度連動型の導入率は3000~4999人規模が相対的に高い状況が明らかになりました。加えて、現在最高売上高企業(5年前・3年前・1年前売上高<現在売上高)の導入率が、現在最低売上高企業(5年前・3年前・1年前売上高>現在売上高)よりもかなり高かったといえます。

 目標による管理制度連動型通信研修の企業事例について下記サイトをご覧ください。
http://www.hj.sanno.ac.jp/cp/page/8405