株式会社ジェック マネジャー
嘉顧(ジャグ)企業管理諮詢(上海)有限公司 副総経理
薛 晴(せつ せい)

 近年、日本では「女性の活用」や「ダイバーシティ」が人材戦略のキーワードになっています。しかし、中国ではこのような動きはあまり見られません。なぜなら、そもそも中国女性の就職率はとても高く、既に社会で活躍しているからです。

 実際に研修を担当していると、ご受講者の半分は女性ということが多々あります。それは一般職を対象とした研修だけではなく、営業研修でもそうです。また、管理職研修でも3分の1が女性ということもよくあります。

完全に「男女平等」

 「夫婦共働き」「男女同工同酬」(同じ仕事内容であれば、男女関係なく同じ給料)は中国ではごく普通のことで、完全に「男女平等」です。

 女性は結婚・出産後も仕事を続け、労働時間も男性とほとんど変わりません。「中国2000年人口センサス」によると、週間労働時間は、男性が47.91時間、女性は46.88時間です。

 もちろん、このような完全男女平等の裏で隠れた不平等がないわけではありません。たとえば、同じ能力の男女がいれば、昇進のときは男性が有利です。人々の意識の奥には、「男性の方が女性より仕事に専念できるし、伸びやすい。やはり男性の方が仕事はできる」と思っているのです。 

 最近では中国の経済成長につれ、働く女性の価値観やライススタイルが変わりつつあります。仕事重視の志向よりは、仕事と家庭のバランスを重視する女性が増えてきています。