植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

「先生、今ね、どんな合コン行っても王子なんて何処にもいないんだよ」
「じゃ、なんで合コンに行くわけ?」
「そりゃ、いい家来探しに。言うこと聞く、いい家来を見つけてお持ち帰りするためで~す!ね~、みんなそうだよね」
「そうそう、家来争奪戦だよね!」

 昨年の夏に、昭和をひきずったような大阪のコテコテ商社の一般職女性たちへのキャリア研修の懇親会の場での、女子会トークの場面です。

20代の女性たちの人生観、価値観は35歳以上とは全く異なる

「同い年の彼と結婚しました。彼は料理も掃除も家事全般が得意で優しい人なんです。基本的に早く帰ったほうが夕飯を作る約束になっているので、私はなるべく時間つぶして遅く帰るようにしているんです(笑)。彼が早いときは、いつもちゃんと料理して待っていてくれる。たまに私が早く帰っても、作るのが面倒くさいなって思って何もしないでいると、彼は帰ってきて『どうしたの?仕事で疲れているの。僕がすぐ晩御飯作るからちょっと待っててね。疲れているならあとでマッサージしてあげるよ』って感じでやってくれちゃいます。本当にいい旦那ですよ」

 これは、異業種交流の女性リーダーエンカレッジ研修での27歳の製薬会社に勤める女性の発言です。 彼女の発言に、同じテーブルの3人の女性たちは、

「わぁ、羨ましい、いいな~。私もそんな旦那が欲しい!」
「そういう結婚なら、私もしたい!」

 皆、彼女に大共感しています。

「先生、うちの娘は婚約破棄してしまいました。結婚が決まってからも、母親の意見に左右ばかりされている彼氏に幻滅したようで、『あんたのママになるつもりはない!』と言って三行半をつきつけてやったそうです。本人は、『あんな男と結婚するくらいなら、仕事で自立して生きていったほうがマシ』とかいって、ケロッとして会社に行ってますが、親としてはもうびっくりで…」

 これは、某企業の役員向けのダイバーシティ研修での50代の取締役の自分の悩みで出てきた話です。

 まさに、ちまたは肉食女子で溢れています。50代の男性たちにとって、会社の20代どころか自分の娘たちの生き方は、妻を含めて自分と同年代だった女性たちとはまるで異なります。積極的で、活力にあふれ、自立志向です。素敵な王子様の男性に見初められて幸せになるといった「シンデレラストーリー」はおとぎ話であって、それを現実の世界で自分に起こることを夢見る20代の女性はいないでしょう。3高(高学歴、高収入、高身長)という言葉は死語となりました。20代の女性たちは、自分で自分の幸せを掴み取っていくという意識が強くあります。そして、とっても現実的です。