石田淳
株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者

 部下の成長を促すために、上司ができることはたくさんあります。実際に仕事を与えることから、言葉がけなどのコミュニケーションまで、あなたにはいろいろなことができるはずです。

 ただし、張り切って「あれもこれも」とやっていても、残念ながらダメなのです。それでは、部下の成長につながらないだけでなく、限られたあなたの時間をいたずらに消費することになります。部下の成長を促すためには、教える内容のバランスを適切に配分していくことが不可欠です。

 行動科学マネジメントが行っているのは、「パフォーマンス・マネジメント」です。

自分の部下すべてが戦力

 パフォーマンス・マネジメントとは、個人のパフォーマンスから生み出された貢献を組織の成果に結びつけることを重視した手法です。組織として業績を上げていくために大事なのは、一部の「できる」人を活用することではありません。一人ひとりのパフォーマンスを、その人なりにアップしていくことです。

 これまで、30しかできていなかった人を40できるようにし、60できていた人を70できるようにする。その集積で業績は20アップします。つまり、30しかできない人も立派な戦力になりうるのに、多くの上司は「できないヤツだ」と考えてしまいます。

 上司は、自分の部下すべてが戦力なのだということを思い起こし、その人なりのパフォーマンスを上げてもらうことに集中しましょう。それこそが「部下を成長させる」ということなのです。