大島由起子
インフォテクノスコンサルティング株式会社 セールス・マーケティング事業本部長

 今、「タレントマネジメントシステム」が注目を集めています。私の所属するインフォテクノスコンサルティング(ITC)が持つ、Rosic「ロシック」人材マネジメントシステムシリーズに対して、ユーザー企業からの問合わせ、メディアからの取材が増えていることからも実感できます。ただ、この分野に長く関わってきただけに、「タレントマネジメントシステム」という言葉が独り歩きをし始めているのではないか、という懸念も芽生え始めているのが正直なところです。

「人材や組織のマネジメントに使えるシステムが欲しい」

 ITCでは、2003年から給与システムを敢えて持たない「人事情報システム」を販売・導入し始めました。2010年からは名称を「人事情報システム」から「人材マネジメントシステム」へ変更。この9年間、一貫して「人事・組織戦略にITを十分に活用する」ことを目指して活動をしてきました。

 発売から数年間は、給与システムを持たない「人事情報システム」の営業で企業を訪問しても、「人事部にシステムを売りにきて、給与システムがないなんて考えられない!」と門前払いをされることも珍しくありませんでした。しかし、ここ2~3年は、「給与システムはもう動いている。人材や組織のマネジメントに使えるシステムが欲しい」という企業が増え、Rosicの導入企業も急速に増えてきました。

 そこに、「タレントマネジメントシステム」の盛り上がりの兆候。私たちが取り組んできたことが認められてきたことを嬉しく思うと同時に、冒頭の懸念が出てきたのです。そこで今回は、「タレントマネジメントシステム」とどのように関わっていけばいいのか、考えてみたいと思います。