監修:吉岡太郎
株式会社エイチ・アール・ディー研究所 取締役

 2月28日に、日経ビジネスセミナー「人材開発のプロ養成講座2013年」を開催しました。

 ヒューマンキャピタル Onlineでは、直前インタビューとして事例の一部をご紹介しておりましたが、続きとなる後半のインタビューをお届けします。

 第1回目では、埼玉県宮代町の栗原聡氏に、3万人の住民参加のワールドカフェで作る新しいまちづくりについてお伺いしました。こちらの記事の続きとなります。今回も、インタビューおよび執筆は、ワールドカフェ コミュニティ ジャパン共同代表の大川恒氏にお願いしました。

“ワールドカフェ”に衝撃を受ける

栗原:正確に言うと、年代ごとに参加する率が違うので、抽出は「無作為」ですが、年代ごとにダイレクトメールをお送りする数を変えています。実際、若い方には年配の方に比べて、2倍くらいのダイレクトメールをお送りしています。

大川:なるほど。「宮代方式」の人の集め方ですね。

栗原:次に問題になるのは、集めた人からどのように意見をいただくのか、という点です。地方公共団体からの「住民からの意見を聞く場」というのは、役所のほうから資料を配り、なんらかの説明をして、「質問や意見はありませんか?」となります。

大川:意見を言いにくいですよね。

栗原:そうなんです。そこで発言するのはいわゆる「声の大きい人」になってしまう。そうすると、また他の人は尻込みしてしまって…。

大川:悪循環。

栗原:そんなタイミングで出会った、「無理やり結論を出さない」「相手の意見を尊重する」「アイデアを否定しない」「短時間にたくさんの人と話し合う」「一度に何人でも参加できる」という“ワールドカフェ”に衝撃を受けたんです。大川先生主宰の銀座でのワークショップでした。

大川:その後、職員の皆さんには「カフェ・ホスト」(ワールドカフェのファシリテーター)となるための養成講座をお受けいただきました。

栗原:ええ。できるだけ私たちが主体となって、住民の皆さんの声をお聞きしたいと思っていましたから。