監修:倉重英樹
株式会社シグマクシス 代表取締役会長
ビジネスプロセス革新協議会(BPIA) 会長

 これまでの6回はシグマクシスの経営プラットフォームについて解説してきた。今回は経営の最適化に挑戦した会社、三技協の取り組みについて代表取締役社長の仙石通泰氏が講演した。講演テーマは「知識社会に適合した経営の最適化」。三技協は従来、技術者派遣を主事業として展開していたが、近年はエンジニアリングサービス、マネジメントサービスを提供する会社としてコアビジネスを進化させてきた。その過程で組織の仕組みを変化させ、知識社会に適合した経営の最適化を行っている。人材の育成の仕方、経営のシステム、見える化など三技協のチャレンジについて解説した。仙石氏の講演は以下のとおり。

売上の6割が派遣業

 三技協の設立は1965年4月。現在は、三技協イオス、福島三技協、プラネッツ、埼玉三技協という子会社4社とともに三技協グループを形成し、連結の社員数は約1000人となっている。昨年度の売上高は103億円で、近年は100億~150億円あたりを行ったりきたりしている。その6割を派遣業が占めている。

 三技協という社名は、3つの技術「無線」「交換」「伝送」を提供することに由来しており、メーカーでも事業者でもないという意味を表している。現在の主な事業エリアは移動体通信、ワイヤレス・ブロードバンド、企業内情報通信。例えば衛星通信の分野では、臼田宇宙観測所で小惑星探査機「はやぶさ」の運用を担当。「はやぶさ」の微弱な電波を発見したのは狩野という当社のエンジニアである。携帯電話基地局の仕事では、実際に道路を走り基地局ごとの特性を見極め、アンテナの調整をしたりしている。次世代VICSやETC、スマートICにかかわる仕事もしている。無線技術が使われるところには常に当社が存在している。エンジニアリング・オプティマイゼーションを標榜しており、システム設計、サイト調査、オーナー交渉、免許申請、設計、設置工事、現地調査、受け入れ試験、運用、保守まで一貫してサービス提供できるのが、最大の特徴である。

 先述したように当社の売上の6割は派遣業で占められている。しかし、いつまでも派遣業だけでやっていけるとは思えなかった。