リップシャッツ 信元 夏代
アスパイア・インテリジェンス社 代表取締役

 「グローバルで通用するロジカル・シンキング」、最終回の今回は、これまで11回にわたり学んできたロジカル・シンキングの手法を総ざらいします。

ロジカルシンキングの重要性

 ロジカル・シンキングとは、ある課題に対し、さまざまな切り口から、かつ無駄なく漏れなく物事を考え、本質的問題を発見し、その問題に対して正しい方向性だと思われる「仮説」を立て、そしてその仮説を効率よく「検証」し、最終的に納得のいく判断を下す ―― というプロセスのことです。そして、ロジカル・シンキングのプロセスでもっとも重要なのは、「本質的問題を発見」し、「正しい問題(=本質的問題)を解く」ことです。

 日常業務に追われる中で、自分が知っている、或いは現在分かっている事実を基にして、短絡的に結論を出し、部分的解決に走ってしまうケースは意外と多く見かけるものです。問題解決の際にまず重要なことは、「正しい問題を解く」ということです。間違った問題を正しく解いても、より深刻な問題に発展してしまいます。一見、「問題」だと思われることでも、あらゆる切り口から漏れなく課題を分析してみると、「本質的な問題」はまったく違うところにあるかもしれません。

 だからこそ、ロジカル・シンキングを使い、そのプロセスの要である「本質的問題を発見」し、「正しい問題(=本質的問題)を解く」ことが重要なのです。

 そのための基本的な思考方法として、「MECE(Mutually Exclusive Collectively Exhaustive)」をご紹介しました。「(各事柄の間に)重なりなく、(全体として)漏れなく」分析していく思考方法です。そしてロジックツリーというツールを活用して、MECEを「見える化」していくことが、ロジカルシンキングの出発点となります。