リップシャッツ 信元 夏代
アスパイア・インテリジェンス社 代表取締役

 ビジネスは、毎日が問題解決の連続です。大なり小なり、ありとあらゆる所から降りかかってくる問題に対し、ビジネスパーソンは瞬時に判断を下し、前進していかなければなりません。しかし、経営について勉強したり、業務経験を積んだだけでは、「知識」や「勘」は身についても、「真の思考力」はなかなか身につかないものです。「真の思考力」とは「知識」や「勘」を上手に活用しながら、本質的な問題を探り当て、それを解決していくための「スキル」であるからです。

 本コラムでは、戦略コンサルタントが日々活用しているロジカル・シンキング手法を基礎から紹介します。ロジカル・シンキング力を鍛えるための頭の体操や、アメリカを中心に起こっている出来事をケースとして取り上げながら、読者のロジカル・シンキング力を刺激していきます。

 今回も前回に引き続き、ロジカルに仮説検証、分析などを行い、解決策立案につなげるために役立つフレームワークをご紹介します。

SWOT分析

 SWOT分析はご存知の方も多いと思います。これは事業戦略立案のためのフレームワークで、環境分析のスタートとなる分析ツールとしてよく使われます。組織の特徴や環境などを洗い出し、重要課題を特定化したり、戦略を立案したりすることが狙いです。自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、市場や顧客獲得の機会(Opportunity)、脅威(Threat)といった外部要因をマトリクスにして客観的に分析することができます。その結果、外部環境と内部環境の現状を抽出した上で、強みを機会に生かす、弱みと脅威の鉢合わせを回避する、強みを強化する、弱みを強みに変える、といったことを考えやすくします。

  1. まず分析の対象とうなる組織を特定し(企業、部門、など)
  2. その組織の現在の強みと弱みを挙げます(=内部要因の現状分析)
  3. 次に組織を取り巻く環境で好機となるものや行為となるものを挙げます(=外部要因の将来展望)
  4. 縦(強みと好機、弱みと脅威)を見て、関連する項目を探り、戦略を立案します
  5. 斜め(強みと脅威、弱みと好機)を見て、関連する項目を探り、戦略を立案します