桐生 純子
Feel Communication 代表取締役

 朝晩の冷え込みが秋から冬への移り変わりを感じさせてくれます。冬は毎年来るものの、今年の冬はいつも以上に東北の方々を想う冬になりそうです。

 東日本大震災直後は正直に言って、心配や悲しみが大きかったことを思い出します。自分に何ができると言うことも思いつかず、何となくテレビをつけていることが多かったように記憶しています。その画面越しに毎日のように、本当にいろいろな分野の方がご自分の能力を使って、様々な形で被災者の方々に「勇気」「応援」「励まし」の気持ちを発信している姿を見ることができました。

必要とされることでこそ自分らしく輝ける

 ある女優さんがマイクロバスで被災地に入り、テントの下で炊き出しをして、一人ひとりの方に「頑張りましょうね」「大変でしたね」と声をかける。「カメラが回っているから」と受け取ってしまったらそれまでですが…。何といっても声をかけられている人たちが「こんなにうれしいことはない」「ありがたい」「あったかいね~」と涙を流しながらハグして感激している場面からは、その人ならではの力が溢れていることが伝わってきました。

 そこにいるだけで人を感動させられるなんて…。まさに才能なんだと思うとともに、人は誰でも必要とされることでこそ、自分らしく輝いて生きることができることを再認識しました。ですから、有名人に限らずとも「人には神様から与えられた重要な役割があるのだ」ということを改めて考え、実感した瞬間でした。そして、私自身も自分に与えられた役割は何なのかと自分自身を振り返る大きな機会にもらったように思います。

 さて、前置きが少し長くなりましたが、今年も夏から秋にかけてさまざまな企業で講演と研修を担当させていただきました。今年もたくさんの想いをお聞かせいただける機会に恵まれたことに感謝し、その気持ちを「自分直しの手紙」風にお伝えしてみようと思います。

 当然のこと、どの企業も現状改革や更なる向上を期待し、それを実現することが研修の目的になっています。ですから、その役割を担われている担当者の皆さまからご依頼頂く際のテーマや要望は、まさにそれぞれの想いがパンパンに詰まったオリジナリティ溢れるものばかり。ご尽力の賜物なのだということがひしひしと伝わってくるのです。

 私としても講師を担当させていただくにあたって、そのパンパンな部分にとても“興味”があり ―― こんな言い方したら叱られてしまいそうですが…(笑)。ご担当の方から頂くご要望の資料をもとに、幾つかご質問させていただくことがよくあります。

 では、実際に何度となく経験していることを例に挙げてお話ししましょう。