渕野康一
東洋学園大学 現代経営学部 客員教授

 今回は、人生も仕事も面白くする「面白主義」を実践するリーダーシップ論の最終回とします。8回シリーズのまとめとして、「面白まじめリーダー」の行動特性を体系化してみます。また、自己理解を深め、リーダーシップ(対人影響力、指導力)を高めていただくために、「面白まじめリーダー」モデルを基軸としたリーダーシップ診断を付記します。

 これを活用して自己の行動を振り返り、自己診断してみてください。自己の強みと弱みを把握され、強みを活かしたリーダーシップを公私にわたり発揮されることを願っています。

 人生も仕事も面白くする「面白主義」を実践するリーダーモデルが「面白まじめリーダー」です。そしてそのリーダーこそ、世界の潮流が大きく転換し、知識ではなく「知恵」が価値を持つ「知恵社会」が到来する今の時代に求められてる信頼・尊敬される真のリーダーなのです。

 この「面白まじめリーダー」の特色は次の3つです。

「面白まじめリーダー」の特色と行動特性

1.「マネジメント」の本質や原理・原則を押さえていること
 (1)目標(成果)の達成
 (2)強みの伸展
 (3)自律と自立の促進

2.組織を観る3つの視点をもっていること
 (1)明快な目的・目標(リーダーシップ)
 (2)目的・目標に対する達成・貢献意欲(モチベーション)
 (3)心の通じ合う対話・交流(コミュニケーション)

3.信頼、尊敬できるリーダーであること
 (1)何より人の思いや気持ち(感情)を重視した人間愛に立脚
 (2)日本文化に根ざした創造(知恵)や革新(イノベーション)に挑戦
 (3)おもてなしの精神に根ざした顧客創造(マーケティング)に挑戦