大島由起子
インフォテクノスコンサルティング株式会社 セールス・マーケティング事業本部長

 「ITを活用する」というテーマを持って働き始めて8年目に入りました。今回は、これまでの経験の中から、2010年頃から顕著になってきたと感じている傾向についてお話したいと思います。

 ここ1年、「企業の人事の方だけではなく、人材データベースに関して、事業部の方々からお問い合わせをいただくことが増えている」のです。

現場の人材マネジメントの悩み ~ 手探り、見落とし、属人的、バラバラ ~

 お話を伺うと、自社の人事部には人事情報システムが導入されているものの、事業部での人材マネジメントに関わる方々にとって使いにくいものであったり、そもそも公開されていなかったりするようです。このため、その解決策としてシステムを探している、とのこと。実際、事業部単体で人材マネジメントに必要なシステムを導入する企業のお手伝いするようになりました。

 そうした悩みを持っている事業部の方々の声をまとめてみると、若干粒度が異なり、重なりもありますが、以下のようなことに集約されることがわかってきました。

  • 見えていないので、手探り
    例えば・・・
    「事業部全体で業務効率に関する数値目標はいくつも持っているのですが、人材関連のデータと紐づいていないため、本当に問題となっている人たちの個別の課題を抽出して対応することができていません」
  • 見落としがある
    例えば・・・
    「契約社員が多い職場で、本来正社員登用をしていくべきレベルの人が、知らないうちに辞めてしまっている可能性があります」
  • 属人的で再現性がない
    例えば・・・
    「事業部内で組織改編・人材配置・抜擢人事などをプランニングする際、統一されたデータベースがないので、結局属人的な経験や知識、勘に頼らざるをえません」
  • 各施策がバラバラ
    例えば・・・
    「人員計画において、無機的な人数だけが管理されています。その数が、教育・育成に結びついておらず、バラバラな動きをしています」

 いかがでしょうか。御社の現場でも、人材をマネジメントしていくにあたって、このような悩みを持っていませんか?