入江倫成
株式会社 IPイノベーションズ ビジネス ディベロップメント パートナー

 今回は、日本ユニシス株式会社 人事部 人材育成センターでご活躍されている高橋清人様にお話をお伺いいたしました。

 日本ユニシスは、日本のICT業界をその黎明期から支え続けている代表的な企業の一つです。今となっては当たり前になった「ICT(Information & Communication Technology)」というキーワードも他の企業に先駆けて掲げ、業界横断的なソリューションはもちろんのこと、顧客業界別・業種別の専門的な業務に対応したソリューションも数多く提供している企業です。

常務・事業部長クラスと年間人材育成プランをディスカッション

入江:高橋様は最近のICT業界の変化をどのように感じていますか?

高橋:私は20年以上日本ユニシスで現場の営業や営業マネージャーをして、4年前に今のポジションに就きました。現場経験の長い私から見ても、ここ数年の変化はこれまでと根本的に違う何かを感じています。特に、コンピューターシステムの「所有」から「利用」へのシフトがどの程度進むのかという点や、お客様側の知識の質・量の変化を踏まえて私たちソリューションプロバイダの役割はどういったものになるべきなのかという点は普段から気になっています。

入江:そういったビジネスの変化の情報や、自社の現場課題はどのような方法で収集されているのでしょうか?

高橋:一番有効な方法は、直接会ってヒアリングすることですね。日本ユニシスでは「金融事業部門」「製造流通事業部門」「官公庁事業部門」「社会公共事業部門」という顧客業界別に現場組織に分かれています。その各事業部門の責任者である常務クラスと、各部門に紐づいている事業部の責任者である事業部長クラスにヒアリングします。また、これまで一緒に働いてきた上司、同僚や部下などにもヒアリングを頻繁にしています。

入江:常務・事業部長へのヒアリングと、上司・同僚・部下とのヒアリングは何かの目的によって使い分けられていますか?

高橋:はい、使い分けています。私は人材育成センターの中でも、マーケティングやセールス領域の育成施策の企画と実行を担当しています。そして、常務や事業部長へのヒアリングは、年間のマーケティングとセールス領域での育成施策をヒアリングする目的でセッティングさせてもらっています。年度の初めに、まずこちらで外部環境、ユニシスのビジネスの変化と育成課題、そして解決策の仮説をまとめます。それを説明しながら現場課題をヒアリングし、合意形成をとっていくプロセスになります。時間はヒアリング1回あたり1時間~1時間30分程度は結果的に頂いてしまいます。ただ営業現場は常に忙しいですし、全員のヒアリングが終わるまで2カ月くらいかかかることもありますよ。

 これまでの社歴で作り上げた社内ネットワークを活かしたヒアリングの方は、人材育成前提という訳ではなく「今、営業現場で何が課題なのか?」をざっくばらんに聞く機会にしています。業務時間外に飲みに行くことも意識的に多くしています。こちらも現場の生の声を聴くことができる貴重な機会です。

日本ユニシス株式会社
高橋清人(たかはし・きよひと)氏
人事部 人材育成センター
1985年日本ユニシス株式会社入社後、営業部門でとして約6年間既存の大規模顧客への直接販売を担当し、ビジネスの維持発展に努める。その後10年間は新規開拓営業に従事し、事業企画部門を経て現職