水木 さとみ
医学博士・心理カウンセラー/株式会社 エム・エイチ・アイ代表

 かつて経験したことのない巨大震災、それに伴う様々な災害に誰もがその対応に戸惑います。大変な時期ではありますが、社員の方々が一日でも早く元気を取り戻して頂けることを願ってメンタルサポートについてお伝えさせて頂きます。

なぜ、メンタルサポートが必要なのか?

 震災の被害にあった方々の身体的疲労・精神的疲労は想像を超えるものであります。辛い状況の中、免疫力低下から様々な疾患を招くことも少なくありません。喪失体験や疾患もつ患者さんへのメンタルサポートの有効性は、多くの学者によって実証されてきました。メンタルサポートは精神的負担を軽減するばかりではなく、付随する身体的疾患を招かないためにもその重要性は求められています。

 「大切な社員を救うために周りの人ができること!」――ここでは、心理の専門家による支援ではなく、家族であったり、職場の仲間であったり、友人であったりと、ごく一般の人ができるメンタルサポートについてお伝えしていきたいと思います。

社員の変化に気づいていますか?

 メンタルサポートをしていくにあたって、まずは社員の様子がいつもと変わっていないかどうかに目を配ることが重要です。いつもの社員の状態を基準とし、災害前の状態と今の状態と比べ、その違いに気づいてあげることが大切です。例えば、

いつも行動的な社員がボーッとしていることが増えてはいないでしょうか?
逆に、いつもより多弁でテンションが上がっている感じはないでしょうか?
あるいは、表情がいつもより元気がない感じがしないでしょうか?