桐生 純子
Feel Communication 代表取締役

 日頃、私が行っている“感性を磨くコミュニケーショントレーニング”は、コミュニケーションの楽しさと豊かなコミュニケーション力が生み出す“心の成長”にこだわっています。なぜ「感性」にこだわるのかというと、私たちは理屈や理論だけでは、わかっていてもなかなか動けないからです。もしそれが可能であれば、ダイエットや禁煙に苦しむ人なんていないはずです。私たち人間は「こころ」が動いた時に「行動」に変わります。

 例えば、コミュニケーション力を伸ばす、引き出すためのセミナーや研修に参加してみることで、自分が成長するために必要なことは何か、そのために何を次に学んだらいいのかと心が前へ前へと進むことを実感した経験をお持ちの方も多くいらっしゃると思います。それがまさに「やりたい仕事への欲求」や「自分の可能性の気づき」の始まりなのです。

 私は日頃の研修や講演会の中で「知っているということと、実際にできるということはまったく別のことです」とお話しさせていただいています。ところが多くの人は、せっかく忙しい時間をつかって研修を受けたにもかかわらず、聞いたことをわかったつもりで過ごしてしまうために、現場で起こっているミスコミュニケーションにすら気がつかない。結果、人間関係を居心地の悪いものにしてしまっているように思えてならないのです。“果てしない忙しさ”を日常的に感じながら日々を過ごしてしまっているのが原因なのでしょうか・・・。

成長に一番必要なのに一番不得手なこととは?

 研修に参加された方が、休憩時間に私のところまでいらしてお話しくださることの最も多い“ナンバー1トーク”は、「とっさの時にでも、自然に落ちついてコミュニケーションをとることができたらどんなにいいかと思うんです」ということです。もしかしたら、そんなあなたも同じように感じているお一人ではないですか。

 実はそれは難しいことではありません!!

 ではどうしたらいいのか!?

 そんな時に私は「一番の近道は、常に“学んだことを日常で意識する”。そして、失敗を繰り返しながら継続することです」とお答えしています。「な~んだ、そんなこと?」などと思わずに、ご自身に問うてみてください。このことは当たり前のように聞こえると思いますが、私たちは一度見たり聞いたりすると、頭でわかった気になってしまいがちです。そして、それが身についていないのに、つい、さらに新しいもの・次の新しい環境に手を伸ばす方が前進していく気分になってしまうものです。