安藤 良治
PSマネジメントコンサルティング 代表

 日本人が世界に発信したリーダーシップ論として、社会心理学者の故三隅二不二氏(1924-2002年)が提唱したPM理論があります。

 集団を統率するリーダーシップは、

「目標達成を指向するP(パフォーマンス)機能」と
「人間関係に配慮し集団を維持しようとするM(メンテナンス)機能」

の2つの能力要素の発揮によって行われるとするのがPM理論です。

1人ではなく2人で理想のPMを作る

 PM理論では、リーダーのタイプをP機能とM機能の発揮度の強弱により、次の4種類に分類しています。

(1)PM型(P・Mともに大きい)
   目標を達成する力があると同時に、集団を維持・強化する力もある。
   理想的なリーダーのタイプ

(2)Pm型(Pが大きく、Mが小さい)
   目標を達成することができるが、集団を維持・強化する力が弱い

(3)pM型(Pが小さく、Mが大きい)
   集団を維持・強化する力はあるが、目標を達成する力が弱い

(4)pm型(P・Mともに小さい)
   目標を達成する力も、集団を維持・強化する力も弱い

 PM型は、チームワークを維持しながら目標達成に向けて集団を統率できる理想的なリーダーですが、一人でP機能もM機能も強く発揮するのは容易ではありません。そこでPM理論では、Pm型のリーダーにはpM型のサブリーダーを、pM型のリーダーにはPm型のサブリーダーを配置することで、二人のリーダーのコンビネーションによりPM型のリーダーシップを発揮するように推奨しています。