桐生 純子
Feel Communication 代表取締役

 今回は、私が講師となる企業研修先で感じていることについて書くことにします。私の場合、研修当日は、必ず私が参加者の方々を会場でお迎えする形をとらせていただいています。多くは、その日の受講者の方とは初対面です。そんなある日のある企業の研修の一幕をご紹介しましょう。

参加者:「おはよぉ~ございまぁ~す」(数人がバラバラと会場入り)
私:「おはようございます、早いご到着ですね。桐生です、よろしくお願いします」
参加者:「お願いしま~す」
私:「お天気がよくて良かったですよね。とは言っても1日中建物の中になりますが」
参加者:「あ~そうですね」
私:「きょうの研修の目的や内容をみなさんは聞いていらっしゃるのですか?」
参加者:「コミュニケーションについてとかいってたよなぁ・・・」
私:「そうですか、詳しくは説明を受けていなくてここにいらしたのですね」

 こんな風にして、朝一番にお顔を合わせた方との会話が始まることが意外に多いのです。

研修を受けに来ただけ?

 最近は、打ち合わせの時間があるときには必ず担当者に「御社にとって“何をどのように変えていきたいと思ってこの研修を行うのだ”ということを、研修参加者の方々にご説明、ご理解いただいてから送りだして下さい」とお願いしています。

 研修担当者の方々が日々、熱心に職場環境の改善のために適任の講師を探したり、様々なプログラムを考えているのを私も当然知っています。ですから、「研修することを伝えておくのはあたりまえじゃないか!」と思われる方が多いかと思います。ところが、実際に研修に参加している人たちの中には、ただ「参加させられている」感でしかたなく来ている人が少なくないのです。

 以前「時間までに来るように、とだけ言われてきた」という驚きの体験をしたことがありました。あまりにも極端ですが、本当にあった話です。