植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

「周回遅れでのスタートですが、なるべく早く時代の流れに追いつきたいと思っています」
「女性が多い企業で先行しているところにはかないませんが、うちとしてももう目をつぶってはいられない状況でした。昨年トップダウンで何しろやれということになりまして」
 
 女性比率の少ない重工業系の企業からも女性活躍推進、ダイバーシティ・マネージメントを意識した講演や研修を依頼されることが、ここ2年ほどで非常に増えました。世の中のすべての企業、会社が本格的に女性活躍推進に取り組んでいることを示しています。今どき関係ないなんて思っている会社はもうないでしょう。特に、後発で取り組み始めた企業の人事部門の責任者や担当の男性達は必死です。講演の後、名刺交換をしながら切羽詰まった顔で相談されることが増えてきました。

 この5年、企業の多くの女性担当者達が自らのテーマとして非常に真剣に取り組んでいる姿を「女性と組織の活性化研究会」(http://newo.jp)で見てきています。「いよいよ男性達、火がついてきたのかな」とも思ったのですが、それは、まだまだ勘違いだったようです。

女性活躍推進は風土変革と認識していますか?

 男性が多い会社はどうしても2000年までのオールドキャリア、つまり軍隊体質がまだまだ残っています。たとえ経営トップがダイバーシティ時代の到来に自社の体質の古さに気づき、危機感を感じ、その組織風土の変革を提唱したとしても、それは一夜にして変わるものではありません。

 しかし、軍隊型の縦社会を形成している組織だからこそ、社長からのミッションは絶対命令として人事部門に降りてきます。そして、その部門の責任者は、この仕事こそ自分の今回の使命、それをきちんとやり遂げて良い評価を得ることを目指して頑張り始めます。 インターネット、雑誌、本、そして公開セミナーや講演会に積極的に参加し情報を収集し、何から始めればいいのか、どんな講師を外部から招けばいいのかというのを徹底的に研究していきます。目標が決まった男性の突き進むパワーが垣間見える瞬間です。