細川馨
ビジネスコーチ(株) 代表取締役

 前回は、職場を活性化させるために、部下を知って信頼関係を築くことについてお話ししました。今回は、リーダーが職場で生き残るために欠かせない、「職場の連帯感を高める」ことについて解説します。

 職場の連帯感を高めるためには、ビジョン、ミッションをメンバーで共有している必要があります。ビジョンやミッションについては、以前のコラムでも少しお話ししましたが、あらためて詳しくお話ししたいと思います。

ビジョン

 組織において「ビジョン」とは、組織の夢、将来像のことです。メンバーのモチベーションを高めるとともに、業務を行ったり、何らかの判断をしたりする際の指針となるものです。

 ビジョンが共有され、浸透している組織では、「ビジョンの実現に何が必要なのか」「ビジョンを実現するために何を優先するのか」を、メンバー各自が常に考えて仕事をするようになります。

 <ビジョンの例:各社のホームページより抜粋>

  • お客様のために進化する(アスクル株式会社)
  • 靴を中心としたライフスタイル創造企業から、世界のシューズストア『ABC-MART』へ(株式会社エービーシー・マート)
  • 私たちは、自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します。(カルビー株式会社)
  • 人と自然と響きあう(サントリーグループ)
  • 人と生活を豊かに(日産自動車株式会社)
    * 50音順

 私は、ビジョンに必要なものは次の3つだと考えています。

  1. 組織のモチベーションを高めるもの
  2. わくわくするもの
  3. 会社の姿勢が明確に伝わるもの

 ビジョンは組織のモチベーションを高め、その達成に向けて組織が一丸となって進んでいけるよう、わくわくするものであるとともに、会社の姿勢が外部に対して明確に伝わることが大切です。もし、あなたの組織にこのビジョンがないということでしたら、すぐに話し合って作る必要があります。

 もし、あなたがビジョンのある組織にいるならば、再度ビジョンを見つめ直してください。個人も組織も、ことあるごとに「ビジョンに対して今はどの段階にいるのか」を確認することが不可欠なのです。