細川馨
ビジネスコーチ(株) 代表取締役

 前回は、職場を健康にするリーダーの基本技術について解説しました。おさらいになりますが、リーダーとしての基本技術は次の5つです。

  1. 「存在に対する承認」をする
  2. 自己開示をする
  3. 自分はプレーヤーではないということを認識する
  4. 事実を見る
  5. 自分自身が進化する

 今回は、職場を健康にするリーダーの基本技術の中で、職場を働きやすくするうえで欠かせない「存在に対する承認」と「自己開示」について詳しくお話ししたいと思います。

部下が働きがいを感じる「存在に対する承認」

 働きやすい職場をつくるうえで、部下に対して「存在に対する承認」をするということはとても大切です。

 「承認」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。コーチングで言う「承認」とは、相手のことを受け入れ、認めることです。この「承認」には、次の2種類があります。

  1. 行動に対する承認
  2. 存在に対する承認

 「行動に対する承認」には、ほめる、感謝する、評価する、叱るなどがあります。例えば次のようなものです。

  • 成果を上げたときに「良い仕事ができたね」とほめる
  • お客様との打ち合わせでお茶を出してくれた人に「ありがとう」と感謝の言葉を述べる
  • 売り上げが伸びたら「売り上げが30%伸びてよくやったね」と評価する
  • 難題に直面して頭を抱えていたら、「まずは行動しよう」と叱咤激励する

 これに対して、「存在に対する承認」とは、あいさつをしたり、名前を呼んだり、変化に気づく、などがあります。例えば、次のようなものです。

  • 出社したときに「おはよう」と言う
  • 「○○君」と名前で呼ぶ
  • 目を見て話をする
  • 誕生日に「おめでとう」とさりげなく言う
  • 暗い顔をしているときに声をかける