植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

予算がなくても推進は可能

 2008年後半の金融危機がきっかけとなった景気停滞で、2009年は教育研修予算を削減したり、研修をやめたりした会社が多くありました。女性と組織の活性化研究会(http://newo.jp) のメンバーからも、「予定していたダイバーシティ関連の講演予算が凍結されてしまったので、植田さんにお願いできないです」「ダイバーシティの活動自体の縮小を指示され、メンバーが減らされてしまいました」という残念な声を聞かされました。しかしながら、12月の総会における年間活動の報告では、15社すべてが苦労しながらも活動を推進したという、うれしい内容の報告が数多くありました。

 「予算が厳しかったので、グループ会社の女性管理職を招いて女性キャリアの講師を務めてもらいました。それが良かった」(日立INSソフトウェア)

 「外部のスーパーウーマンのような講師よりも等身大のロールモデルが必要と考えたので、女性たちを集めて私自身がキャリアについて教えました」(日本サムソン)

 「研究会で気づいたこと学んだことの80%を自分の組織で実施しました。そしたら本当に変わってきました」(医療法人ヘルスヘブン山村眼科整形外科)

 予算がないから何もできないのではなく、予算が無くても女性活躍推進、ダイバーシティ推進は行えるのです。一番重要なのは、その推進をするキーパーソンの情熱と信念、そして、それを応援する社内外のネットワークです。