細川馨
ビジネスコーチ(株) 代表取締役

 前回は「一致協力する組織」を作るための第3ステップ「組織遂行力を高める」の第1段階として、「組織遂行力」「組織IQ」「ビジネスコーチングモデル」についてお話しました。今回は、「一致協力する組織」を作るための第3ステップの後半であり、最後のプロセスとして、「情報共有」についてお話しします。

 少し前のことになりますが、アメリカ合衆国の第44代大統領にバラク・オバマ氏が選ばれました。世界的な大不況を迎える中での厳しい船出となりますが、果敢に取り組んでいってほしいと思います。

 大統領選に立候補した当初は、その経験の浅さから、民主党の候補に選ばれることでさえ難しいのでは、という意見が大半を占めていました。しかし、ゴールを設定し、戦略を練り、多くの人を巻き込むと共に、"Change"(変革)というスローガンを掲げて邁進した結果、民主党の候補に選ばれ、最終的に大統領戦にも勝利したのです。オバマ氏のように、ゴールを設定して、戦略を練ること、そして、多くの人を巻き込んで尽力し、ゴールを達成していくことは個人にとっても、組織にとっても、非常に大切なことです。

情報共有が欠かせない

 前回、組織遂行力、組織IQについて解説し、たとえ能力の高い人が集まっても、組織として成果を残せるとは限らないとお話しました。組織遂行力を高めるために重要なのは、組織に属するメンバーで情報を共有し合うことです。情報の共有が上手くできていない組織は、全員が別々の方向に向かって全力を尽くして頑張っているという状況になってしまい、組織のゴールを達成することができません。

 そこで、情報を共有する際にとても役立つ「4つの質問」というテクニックを教えたいと思います。

 「4つの質問」とは、次のとおりです。
うまくいったことは何か?
うまくいかなかったことは何か?
うまくいかなかった原因は何か?
次の一手は何か?

 この4つの質問にメンバーが記入するという方法で答え、それをチームや組織で活用するのです。