植田寿乃
キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント

悩み、モチベーションが低下する男性たち

 オールドキャリアからニューキャリアへ、そしてダイバシティー時代に突入した今、働く男性たちのモチベーションはどうなのでしょうか?今でも企業戦士として会社に身を捧げて働くことを、自分の使命と考えている人はどのくらいいるのでしょう?45歳以上の管理職、経営者の方々には、そう考えている人が結構いるかもしれません。

 オールドキャリア時代の男性たちは「本音」と「建前」を使い分けながら世渡りすべく、処世術を多かれ少なかれ全員が身につけてきたといえるでしょう。しかし、最近ではその「建前」がほころびてきました。それを取り繕うことに疲れ、「本音」がどんどん見えてきています。その本音はかなり辛そうです、苦しそうです。その結果、悩み、モチベーションが低下した状態で働く男性がたくさんいます。その実態、彼らがなぜそんな状態に陥っているのかを、企業の経営者や管理職の人たちは気づいているのでしょうか?

入社3年以内で会社に見切り「勘違いのキャリア自立」

 今の不景気が続くと、現在、就職活動中の学生たちが新入社員となる時は意識も変化しているかもしれませんが、多くの企業では入社3年以内に辞めてしまう人が、ここ数年多くなっているといわれています。

 オールドキャリア世代の人たちは、会社を辞める、転職するなどということは人生の一大事、できればそういうことにならずに同じ会社で働き続けたい、というのが当たり前でした。しかし、ニューキャリア世代には、終身雇用を願って会社を選ぶ人は少ないでしょう。とりあえず今の時点での、その会社の成長の可能性と社会の中での業界としての成熟度などを比較しながら、待遇面の条件などをチェックし、すぐに何をやらせてもらえるか、を最大の期待ポイントとして、会社を選んでいきます。そして、入社して1~2年経った時点で自分のやりたいことができない、今後もやらせてもらえるかわからないと感じたら、とっとと辞表を書いて、第二新卒としてほかの会社でやり直そうと思っている入社1~3年生が増えているのです。