細川馨
ビジネスコーチ(株) 代表取締役

 前回は、コンプライアンスを強化するうえで、コミュニケーションの能力を高めることが大切であること、そして、上司が率先して行う「ホウレンソウ」についてお話ししました。今回は、「人間理解力を高める」ということに焦点を当てて、停滞組織の主な特徴を見た後、自己開示および信頼関係の構築についてお話しします。

停滞組織の主な特徴

 コンプライアンスを強化するうえで、コミュニケーションが欠かせないと繰り返しお話ししていますが、コミュニケーションが不足すると、結果として成果の出ない停滞した組織になります。ここであらためて停滞する組織について見てみたいと思います。停滞組織の主な特徴は以下のとおりです。

    <停滞組織の主な特徴>
  1. 不信やあきらめがまん延している
  2. やらされ感・被害者意識が強く、仕事を楽しもうという雰囲気がない
  3. 挨拶がなく、勢いがない
  4. 仕事を先送りしたり、「忙しい」という理由で納期を決めない傾向がある
  5. 何かと「難しい」と言う傾向にある
  6. 新しいことに対する反発が強い
  7. 言い訳(できない理由)が多い
  8. ビジョン・夢・目標がない
  9. 朝礼等への遅刻や退席が多い
  10. 責任を取ろうとする人がいない
  11. 組織内リーダーがネガティブ志向である
  12. リーダーが部下からの指摘・苦言を極端に恐れている
  13. リーダーが部下からの要望を放置する
  14. 仕事に関係のない「どうでもいい話」が多い
  15. 皆とにかく忙しく、常に「忙しい、忙しい」と口にする
  16. 人の成功を喜ばない人がいる
  17. 部下が上司に話しかけるタイミングをうかがっている

 あなたのチームや組織はいくつ当てはまったでしょうか。

 チームや組織の別のメンバーに対して不信感を持っているメンバーがいると、仕事を楽しもうという雰囲気にはなりにくいでしょう。また、職場で日々の挨拶がないと活気が失われますし、「忙しい、忙しい」と言う人ばかりだと、メンバーが気軽に話をするという環境ではなくなるでしょう。

 これらの特徴が多ければ多いほど、停滞する組織になります。このような特徴が見られたら、それらを改善していく必要があります。