入江倫成
株式会社 IPイノベーションズ ビジネス ディベロップメント パートナー

1)eラーニングにあらず、また衛星授業にもあらず

 このコラムでは、3年間の長期予報として、今後必要な優先施策を「組織開発」「社内インストラクターのスキルアップ」「ヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用」3つに絞って、情報提供してきました。

 最終回である今回は、「ヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用」がテーマです。

 私が人材開発業界に入った当時は、「eラーニング」という学習手段がはやっていました。導入している企業がどの程度あったかは覚えていませんが、少なくともコーチング、コンピテンシーとともに流行語でした。当時は「クラスルーム研修はすべてeラーニングになる」と本気で言われていましたし、「もしかしたらそうなるのかもしれない・・・」と私も思っていました。

 しかしある時点から、一気に衰退してしまった感があります。最近のeラーニングの動向を積極的にウォッチしていないので、根拠ある結論をここで言えるわけではないのですが、受講者側にとっては、「学習効果」の点で、またeラーニングを提供する人材開発コンサルティング企業側にとっては、コンテンツの値崩れという「ビジネスモデル」の点で、疑問符が付いたからだと思われます。

 「ヴァーチャルクラスルームトレーニング」は、このeラーニングとよく勘違いされますが、一般的にイメージされるeラーニングとは異なります。これは何を「eラーニング」と定義するかの問題なのですが、少なくとも一般的にeラーニングと言われたときに想起される「テキストや動画コンテンツが一方的に配信されて、与えられた問いに答えていくようなもの」ではありません。

 ヴァーチャルクラスルームトレーニングは、パソコン(PC)を媒介することはeラーニングと同じなのですが、PCの向こう側ではリアルタイムで講師が講義をしています。

 ・・・と、このように書くと、予備校やビジネススクールが配信している衛星授業をイメージされると思いますが、それとも異なります。ヴァーチャルクラスルームトレーニングは、ライブでのQ&A機能やチャット機能を使い、オフィスや自宅のPCの前にいながらにして、クラスルームと同じ環境を実現できるため、コスト削減と学習効果を両立させるツールとして注目を浴びているのです。

 最終回である今回は、このヴァーチャルクラスルームトレーニングの提供で定評のある株式会社IPイノベーションズ(*)の浦山昌志社長に、学習手段としてのヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用について、お話を伺います。