河合克彦
株式会社 河合コンサルティング 代表取締役

 ほとんどの企業・組織で目標管理は行われています。しかし目標管理がうまくいかず、困っているという話がよく聞こえてきます。困っている内容は大体次のようなものです。

  1. 易しい目標や、いつもやっていることをいつも通りしっかりやりますといった安易な目標設定が繰り返される
  2. 逆に目標がノルマ化し、とても達成できそうにない目標を押し付けられる
  3. 管理職の目標が部門を意識した目標になっていない
  4. 目標ばかりに関心が集まり、ルーチンワークが軽視される。「目標を達成するのに忙しく、日常業務が出来ませんでした」ということを平気で言う者がいる
  5. 目標達成度で成果の評価を行っているが、目標ですべての業務をカバーできない。成果の評価が本当にこれでよいのか疑問である

 今回の連載は、このような目標管理で困っていることについてどう対処すればよいかという処方箋を提示します。

そもそも目標管理はどのような狙いで導入するのか

 そもそも目標管理をどのような狙いで導入したのでしょうか。目標管理導入の狙いとしては、次のことが挙げられます。

 (1)組織の満足と個人の満足の同時達成、(2)見える化、(3)会社価値観・経営目標の浸透、(4)個人の役割の明確化、(5)自分で考える、(6)仕事の焦点化、の6つです。それぞれを簡単に説明します。