野本明日香
株式会社JTBモチベーションズ コンサルタント

エンゲージメントタイプ別 考察その1

 さて、第1回のコラムでは、昨今日本人のワーク・モチベーションが低迷しているということをお伝えしてきましたが、モチベーション・マネジメントが難しくなっている原因は、大きく2つあるのではないかと考えています。1つは、先の見えない環境変化と、もう1つは過去の環境変化による世代間の価値観の相違、です。歴史的背景から紐解いてみると、2009年現在、会社は様々な時代背景・教育・マネジメントなどを経験した人たちによって、構成されています。

 今回の仮説として、第1回でご紹介した「エンゲージメントタイプ」は、大きく世代ごとに紐つけられるのではないかと思っています。もちろん、属する組織の業種や日本系か外資系かといったことで違いも出てくるでしょうが、まずは世代で切ってみよう、ということです。

 本コラムでは、各世代が経験した時代背景などから、「絆」をキーワードに、彼らの中に培われた価値観、モチベーションの特徴などを紐解いていこうと思います。もちろん置かれた環境は同じでも、感じ方、捉え方は人によって違いがありますし、今回実施しているアンケートでは、エンゲージメントタイプと世代が必ずしも一致しないかもしれません。「この世代の人は皆こうだ」と決めつけるのではなく、時代と世相を紐解く一助としていただきたいと思います。

 それでは、今回はまず第1弾として「大型ディーゼルトラック」タイプについて見ていきましょう。このタイプは、組織との絆、仕事そのものやお客様との絆、両方がとても大事だと感じる方とします。駆動力も大きく周囲への影響も大きそう、というところから「大型ディーゼルトラックタイプ」と名づけました。イメージ的には組織に愛着を持ち、仲間との信頼関係も大事にしながら、仕事へのコミットメントの高い、一生懸命な方です。仮説として、バブル期入社の方々にはそういったタイプの方が多いのではないかと考え、岩田さん(仮名。47歳、男性、広告業)の過去を追いながら、時代を振り返っていきたいと思います。