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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ地域医療再生を追う千葉県の地域医療再生を実現するため、第1回「千葉県地域医療再生本部会議」が開催。

千葉県の地域医療再生を実現するため、第1回「千葉県地域医療再生本部会議」が開催。

2010.06.10 取材:21世紀医療フォーラム取材班 原田英子、構成:同 狩生聖子、文責:日経BP社BPNet編集プロデューサー 阪田英也

医療課題の解決を目的に政府が設置した「地域医療再生臨時特例交付金制度」。千葉県は、銚子市立病院の休止で知られることとなった「香取・海匝地区」と、救急医療施設がない「山武・長生・夷隅地区」の2カ所をモデルとした医療再生プログラムを昨年、国に提出し、審査を得てこれが認められた。
一方、千葉県の保健医療計画は、千葉県医療審議会が策定しており、この計画と連動するプログラムを円滑に進めるためには、これまでの保健医療計画との摺り合わせが必要である。このために新たに設置されたのが、千葉県地域医療再生本部。地域の医師や有識者31名で構成される千葉県地域医療再生本部の第1回目の会議が、3月30日、千葉県中央区のペリエホールにて行われた。
(取材:21世紀医療フォーラム取材班 原田英子、構成:同 狩生聖子、文責:日経BP社BPNet編集プロデューサー 阪田英也)


国の支援50億円で行う
再生プログラムの中身とは


地域における医療崩壊は全国的な問題となっている。この問題の解決策の一つとして政府が考案したのが「地域医療再生臨時特例交付金制度」だ。都道府県が策定する地域医療再生計画の条件としては、(1)二次保健医療圏を対象地域とする計画を策定する、(2)医師確保事業など県全体で実施したほうが効果的、効率的な事業は県全体を対象とすることも可能。などが挙げられている。

なお、医療圏とは都道府県が病床の整備を図るにあたって設定する地域的単位のことで、医療法に定められている。

※二次保健医療圏:病院における入院にかかわる医療を提供する体制の確保を図ることが相当であると認められるものを、単位として設定すること
具体的な交付金の額は、当初の予算が政権交代によって減額され、1医療圏あたり25億円。原則として1都道府県で2つの医療圏までが対象となり、千葉県では香取・海匝地区と山武・長生・夷隅地区を対象に総額50億円の交付金を受ける予定である。

香取・海匝地区は、銚子市立病院をはじめ7つの自治体病院があるが、旭中央病院以外は、病床利用率の低下と経営悪化に直面している。旭中央病院はこうした現状から、他病院に比して患者が集中し、その結果、患者数の急激な増加に直面している。また、この地区では、同程度の規模・機能を持った病院が併存しており、そのいずれもが「1病院完結型」の他病院との連携を図らない経営を行っていることから、その中で医師不足が進行した。千葉県医療再生プログラムでは、こうした現状の解決策として、各医療機関の役割分担を明確化、千葉県医療連携パスによる各医療機関の連携と機能再編をが大きな目標として掲げている。

一方、山武・長生・夷隅地区の大きな課題は救命救急センターがないことだ。このため、救急搬送に30分以上を要する事例が80%もある。市町村、県で計画中の「九十九里医療センター」に設置する救命救急センターの支援、さらに救急治療回復後のリハビリテーション施設の充実や医療機関相互の連携を目標にしている。

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