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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える京都大学医学部附属病院、臨床研究の拠点を開設
オープニング・セレモニーを開催

京都大学医学部附属病院、臨床研究の拠点を開設
オープニング・セレモニーを開催

2013.06.11 取材:21世紀医療フォーラム取材班 竹林篤実
文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也

2013年4月1日(月)、京都大学医学部附属病院は「臨床研究総合センター(iACT)」をオープンした。同センターは、既存のEBM研究センター、治験管理センター、探索医療センター、医療開発管理部を統合した創られた新組織。がんなど難病の先進的医療やiPS細胞を利用した新薬の開発に取り組むことで、世界最先端の臨床研究機関を目指している。
 これを記念して4月15日(月)、京都大学医学部芝欄会館稲森ホールにて、オープニング・セレモニーが開催され、その概要紹介やトークセッションなどが行われた。今回は、そのセレモニーの模様を報告する。
( 取材:21世紀医療フォーラム取材班 竹林篤実 文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

会場風景
三嶋理晃 氏
京都大学理事(病院・国際担当)・副学長、医学部附属病院病院長 三嶋理晃 氏
松本 紘 氏
京都大学総長 松本 紘 氏
山田雅信 氏
厚生労働省医政局研究開発振興課治験推進室長 山田雅信 氏

京都大学理事(病院・国際担当)・副学長、医学部附属病院病院長の三嶋理晃氏はまず、今後の医学における臨床疫学の重要性を強調した。臨床研究総合センター開設の背景には、2012年に厚生労働省が打ち出した「臨床研究中核病院」構想に基づき、全国で定められた5施設の1つに京都大学医学部附属病院が選定されたことがある。これを受けて「臨床研究総合センターが日本の臨床研究の拠点となり、我が国の医療イノベーションを強力に推進し、世界に伍する上質な医学エビデンス構築に寄与することで、難病に苦しむ患者に一刻も早く先進医療を提供できることを祈念する」と三嶋氏は、セレモニー開始の挨拶を述べた。

次に、挨拶に立ったのは、京都大学総長の松本紘氏である。同氏は、学問の細分化と専門化が過度に進む現状を踏まえて、医学に関しても今一度全体像を把握する必要性を訴求し、そのためのセンター設立であると同センターの位置づけを語った。また、京都大学では男女共同参画事業に力を入れていることを挙げ、センター所属の女性スタッフが全体の40%を超える点が讃えられた。最後に「同センターを京都大学単体の組織として捉えるのではなく、他の研究機関と協働し共同研究を進めることで、新たな知の創造を求めたい」と、今後の活動に対して要望した。

続く来賓祝辞は、当初、厚生労働省医政局長の原徳壽氏が予定されていたが、折からの国会対応のために、同省医政局研究開発振興課治験推進室長の山田雅信氏による代読となった。最初に健康医療関連分野において、成長戦略の実現に取り組む厚生労働省の基本方針が語られた。具体的には、日本初の革新的な医薬品や医療機器を創出するためのオールジャパンの創薬支援体制が必要であり、そのための法案検討も進められている。戦略実現のカギは各種ラグの解消で、中でも開発段階に生じる申請ラグ解消には、開発早期段階の臨床研究や治験を加速させる必要性のあることなどが説明された。山田氏は、「臨床研究総合センターには、臨床研究、治験の推進に加えて、先進医療に関わる人材の育成や広く国民に向けた啓発活動への取り組みも期待される」とまとめた。

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