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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」開催

日本学術会議公開シンポジウム

「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」開催

第3回(6回連載)

2013.06.04 構成:21世紀医療フォーラム取材班 萱原正嗣
文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也

1月23日、東京・日本学術会議講堂にて、公開シンポジウム「ヒト生命情報統合研究~国民の健康の礎となる大規模ゲノムコホート研究~」が開催された。

今回のシンポジウムは、日本学術会議が2012年8月に公表した提言「ヒト生命情報統合研究の拠点構築―国民の健康の礎となる大規模コホート研究」を受けて、国民の健康・医療に大きな恩恵をもたらす、あるべき大規模ゲノムコホート研究の姿について、産学関係者を中心に、研究の現状や問題点、将来性についての議論がなされたものである。

第3回は、東京大学大学生産技術研究所教授の喜連川優氏と、東北大学東北メディカル・メガバンク機構機構長の山本雅之氏の講演の模様をお届けする。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 文責:日経BP社 21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

開催概要

日時:2013年1月23日(水)10:30~17:30
場所:日本学術会議講堂

プログラムはこちら(画像が開きます)

インターネットに匹敵するインパクトをもたらす「ビッグデータ」

喜連川 優 氏
東京大学生産技術研究所 喜連川 優 氏

東京大学生産技術研究所の喜連川優氏は、「ビッグデータ」あるいは「情報爆発」という言葉で表現されるデータ量の爆発的な増加が、情報技術(IT)の世界をどう変えているか、それが科学や実社会にどのような影響をもたらすかについて、講演した。

講演の冒頭、喜連川氏は米国政府が2012年3月に発表した、ビッグデータに対する「科学技術政策局(OSTP)」の2億ドルの研究投資について触れた。その背景には、インターネットとスーパーコンピュータを生み出した米国が、ビッグデータがこれら2つの技術と同じインパクトを社会にもたらすという判断があったからだという。

喜連川氏によれば、ITの世界でデータ量が爆発的に増えているのは、大きく2つの理由がある。1つが、ITS(高度道路交通システム)やスマートグリッド、農業、製造現場、小売など、実社会のあらゆる場面で導入されている高度なセンサーが逐次生み出す観測データ。もう1つが、ブログやツイッターなどのソーシャル・メディア上で日々生産されるテキストデータだ。これらの大量な情報を積極的に活用し、社会に価値を創出することが、情報技術の大きなトピックになっているという。

前者のセンサーが生成するデータについて、喜連川氏は、「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」という研究プロジェクトを推進している。「最先端研究開発支援プログラム(FIRSTプログラム)」に選定されているプロジェクトで、センサーから収集した膨大なデータを、従来比1000倍の処理性能で高速に解析するデータベースエンジンの開発を目指している。

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