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21世紀医療フォーラム 良い医者、良い医療を創るプロジェクト
トップページ医療を変える「慢性腎臓病(CKD)との上手なつきあい方」を開催

第3回慢性腎臓病市民公開講座

「慢性腎臓病(CKD)との上手なつきあい方」を開催

2013.03.19 構成:21世紀医療フォーラム取材班 鶴見佳子
文責:日経BP社21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也
講演の様子
試食会

2月16日(土)、神戸・ポートアイランドの先端医療センターで、「第3回慢性腎臓病公開講座」が行われた。これは、神戸学院大学、神戸女子大学、兵庫医療大学、神戸女子短期大学の4校が、文科省が推進する戦略的大学連携支援事業の一環として実施している市民公開講座で、共催は先端医療振興財団、神戸市、NPO法人兵庫腎友会が後援し、今年で3回目の開催となる。

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)は、慢性的に腎機能低下が続く状態で、放置しておくと末期腎不全となり、透析や腎移植をしなければ生きられなくなる。わが国のCKD患者は年々増え、成人の約8人に1人が疾患にかかっているとされ、国民の健康と医療費に重大な影響を及ぼしている。一方で、CKDの発症や進展には生活習慣が深く関わっており、投薬以外に生活習慣の改善や食事療法によって症状の悪化を最小限に食い止められる。

今回は、CKDの現状と治療について広く一般に知ってもらおうと、「慢性腎臓病との上手なつきあい方」をテーマに開かれた。食事療法や治療の最新事情、透析患者の後援が行われたほか、治療食の試食会や家庭でできる治療食の調理実習も行い、実践的な内容に熱心に聞き入る参加者の姿が目立った。
(構成:21世紀医療フォーラム取材班 鶴見佳子 文責:日経BP社21世紀医療フォーラム事務局 エグゼクティブ・プロデューサー 阪田英也)

開催概要

講演1
食事療法のウソとホント
神戸女子短期大学准教授 管理栄養士 今本美幸 氏

講演2
私の病歴から思うこと~透析患者からのメッセージ~
NPO法人兵庫県腎友会 戸田實 氏

講演3
慢性腎臓病(CKD)治療の今日と未来
京都大学大学院医学研究科EBM研究センター特定准教授 先端医療センター腎臓・血液浄化領域グループディレクター 医学博士 笠原正登 氏

食事療法のウソとホント
神戸女子短期大学准教授 管理栄養士 今本美幸 氏

今本美幸 氏
神戸女子短期大学准教授 管理栄養士 今本美幸 氏
食事療法が失敗する3つの理由

慢性腎臓病(CKD)とは、一定のたんぱく尿やアルブミン尿が出ているか、腎臓が働いているかどうかを示す糸球体ろ過量が一定基準以下、この2つのいずれか、または両方が3カ月以上持続する症状である。重症度によってステージが分類され、それによって食事療法が異なるため、自分がどのステージにいるのかをきちんと理解することが重要だ。食事療法がしっかりできれば腎症の悪化を遅らせ、透析を遠ざけることができる。太っている人は肥満を解消してから腎臓病を治していくことが求められる。

仕事柄、食事療法の相談をよく受けるが、これが失敗する理由は大きく3つある。まず、幼い頃からのおふくろの味や生まれ育った地域の特性など、各自が持つ食文化とCKDの食事療法がスムーズに融合しないためである。病気を機に、自分の新しい食文化をつくるといった柔軟な気持ちで対応することが重要だ。

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